「ミセスインターナショナル」は既婚女性(婚歴のある女性も含む)のための大会で、単に若さや美貌を競うだけではなく、これまでの生き様やライフワークなど内面も大きな評価対象になるという。米国に本部を置き、約40年の歴史がある同大会が日本で初開催されたのは2017年のこと。2020日本大会では、7部門のグランプリ以外にスポンサーが授与する19の賞がある。いずれも魅力的な参加者から、惜しくもグランプリを逃した本誌・週刊ポスト注目の異色参加者たちを紹介しよう。
【フォーエバーヤング賞受賞】村山茂子さん(72)
史上最高齢の出場者である72歳の村山さんは熊本県で農業をしながら、修学旅行生や体験学習生向けの民泊を営む。彼女が大会に挑戦するまでの道のりは平坦ではなかった。
「2003年に再婚したのを機に移住して民泊を始めたんです。600坪もの畑で無農薬野菜の栽培を手掛け、とても充実していました。そんな順風満帆な日々に夫が体調を崩し、1週間も経たないうちに亡くなってしまった。
その後、私も胃と腸にがんが見つかって手術をし、三回忌を終えた途端、ドーンと落ち込んで鬱になってしまったんです。療養ホームで2年ほど、ぼんやりと過ごしました。
2016年の熊本地震でボランティアに参加するうちに元気を取り戻し、2年前に70代の区切りとしてミセスインターナショナルに挑戦しました。自慢の野草料理を食べて美を維持して、女性はたとえドン底に落ちても、何度でも輝けることを今後も証明していきたいですね」