かつて渋谷・並木橋にあり、7年前に惜しまれつつ閉店した町中華の名店「中華 有昌」が今年1月、神泉駅そばの店「串焼き 千羽」のランチ部門を担当する形で復活した。「冷し中華」は9月末まで提供予定。漫画家の黒鉄ヒロシさんにとって、冷やし中華といえば「中華 有昌」のものだ。
「僕にとって冷やし中華といえば、この店。昔、渋谷の場外馬券場近くの並木橋にあり、馬券を買いに行く前後や人との待ち合わせなど、しょっちゅう食べていました。
先代の大将が亡くなられた後、息子さんが味を守っており、昭和、平成、令和と時代が移り変わっても、エビがてっぺんにちょこんとのっている冷やし中華のスタイルは変わっていないですね」(黒鉄さん)
■中華 有昌/東京都渋谷区円山町17-2
冷し中華 1000円
11時半~14時半(L.O.)月・土・日
●くろがね・ひろし/1945年生まれ、高知県出身。漫画家。タレント、情報番組のコメンテーターなどテレビでも活躍。2004年、紫綬褒章を受章。
◆取材・文/上田千春
※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号