グラビア界を席巻する“変形水着”。V字、Y字、T字、I字がもはやスタンダードになり、毎年のように新たなデザインの水着が誕生しているが、変形水着はどのようにして商品となって我々の目に届けられるのか。イメージDVDの撮影現場に密着した。
まずは撮影前にプロデューサーから、使用したい水着の形状や撮影時の狙いがスタイリストに伝えられる。スタイリストは依頼に沿った形で制作をする。その際、デザインや色味のバランスを考え、各衣装2パターン程度制作されることが多い。
撮影数日前には出演グラドルを呼んで、スタッフとともに制作された衣装合わせが行なわれる。サイズはもちろんのこと、撮影時は激しく動くことも想定されるため、機能性やズレやすさも確認・把握しておく必要がある。
「プロフィールに沿って衣装を制作しますが、同じ身長・スリーサイズのモデルでも着せた時のイメージが全然違うので、フィッティング後の手直しは必須です」(スタイリスト)
実際に着用した感じから、本番で使用する水着が決定する。撮影当日までに細かいほつれがないかを丁寧に確認するのも、撮影前最後の大事な仕事である。
■取材・構成/青野有城(Inu.)
※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号