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冷やし中華トリビア3つ マヨネーズ添えは地域限定?

東京・神田神保町の「揚子江菜館」の五色涼拌麺 1540円

 いまや夏の風物詩のひとつとなっている「冷やし中華」は、載せる具材、味付け、食べ方のアレンジなど大きな広がりを持つメニューだ。冷やし中華にまつわるトリビアをいくつか、紹介しよう。

【即席麺の革命児は?】

 元祖は、1966年から販売されるロングセラーの乾麺「マルちゃん 冷しラーメン」。1982年に「明星 中華三昧 上海風涼麺」が登場し、珍しいごまダレを世に浸透させた。そして乾麺ながら生麺のような食感を実現した「マルちゃん正麺」シリーズから、2013年4月に「冷し中華」が発売されるや、5か月で3000万食を売り上げるヒットとなった。

【会員1000人に及んだ「全冷中」】

 昭和50年(1975)年、冷やし中華が冬に食べられないことに怒ったピアニストの山下洋輔が「全日本冷し中華愛好会」を結成。略して「全冷中」と呼ばれた会には、筒井康隆や赤塚不二夫、坂田明、黒鉄ヒロシ、まだ無名のタモリなどが参加し、ナンセンスな議論や持論を会報や雑誌で展開。一般人も含め会員数が1000人に及ぶほど盛り上がり、4年間にわたり、“お遊び”が続いた。

【マヨネーズを添えるのはアリ?】

「当たり前でしょう」と答えるのは、愛知県をはじめとした東海圏の人々。マヨネーズ添えの元祖は、名古屋を本拠に東海・北陸・関西に店舗展開するスガキヤの「冷しラーメン」。1964年頃に具のハムの上にマヨネーズをのせ始め、1980年代には小袋を付け、今は皿にたっぷり添えている。具のハムやキュウリとは相性もいいし、コクも増す。セブン-イレブンでも東海・近畿ではマヨ付き版を販売している。

※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号

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