「東大生」は、幼い頃から受けてきた教育や育ち方が特別だったりするのか──そんな疑問を持つ人は多いが、『東大卒ママたちに教わる、「東大脳」を育てる3歳までの習慣』(小学館)では、「東大卒ママの会」のアンケートデータを基にした、育脳の実践法を多数掲載している。「東大卒ママの会」に在籍する3人の東京大学卒のママ3人に話を聞いた。
【座談会に参加してくれた東大卒ママ】
牧田瑞穂さん(仮名) 32才・法学部卒業・長女(3才)、長男(1才)
木原麻美さん(仮名) 32才・経済学部卒業・長女(4才)、長男(2才)
竹下貴子さん(仮名) 32才・法学部卒業・長男(3才)、次男(0才)
体を動かすと子供の脳も心も大きく成長する
――子育てでは、どのようなことを心がけていますか?
木原:私がいちばん心がけているのは、やはりほめることですね。子供が自分でがんばったことを見せたときに、具体的な感想を添えて言ってあげるようにしています。最近でいうと、コロナの影響で一緒に過ごす時間が増えたので、着られなくなった服をいっぱい出して、ぬいぐるみの着せ替えをして遊んだんですよ。
「紫色と水色の組み合わせが合っているね」とか、「ボタンを上手にかけられたね」とほめながら。そこで、帽子がないからと言って、子供が紙に描いたものをテープで貼っていたので、「よく考えたね~」と。
見栄えはともかくとして、自分で考えてやったことをほめてあげようと思って。ないものをどうするか、そういう適応能力が見えたときは、よりほめています。
竹下:私はいま、できるだけ体を鍛えさせてあげたいと思っています。保育園の園庭だけではどうしても少ししか遊べないので、公園で徒競走の練習をしたりしてストレスを発散させています。
体を動かすと脳の成長が促されますし、できる・できないがわかりやすい。成功体験にもなって自信がつきます。
牧田:私は寝る前に必ず絵本を読むようにしています。3才と1才の子供たちはやんちゃでイライラすることもあるんですけど(笑い)、できるだけ就寝前は落ち着いた気持ちで、みんなが好きな絵本を読む。スキンシップもはかれますし、幸せな気分で寝られる。長期的にみたら、その本が思い出になったり親子の共通点になると思うので。