メディアが世論を作るのか、世論がメディアを動かすのか。政治的に国内が割れた時、その難題が持ち上がるのは世界中どの国でも同じである。かつてIBMでメインフレーム(大型汎用コンピューター)のプログラマー/アナリストとしても活躍したAmerican Thinker常連執筆者であるJon N. Hall氏が、「反トランプ」で結束するアメリカのメディア事情に苦言を呈した。
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既成メディアは、民主党が悪意ある嘘をつき続けることを許している。7月5日、NBCの「ミート・ザ・プレス」で、オバマ政権の元高官、スーザン・ライス氏はこう言った。「トランプ大統領はラシュモア山に行き、独立記念日の昨日はホワイトハウスに立ち、自分のレガシーと南部連合国の記念碑と奴隷制の遺跡の保存運動を訴えました」。
しかし、7月3日のラシュモア山での演説でも、7月4日の演説でも、トランプ大統領は 「南部連合」 という言葉を使ったことはなく、 「奴隷」 という言葉は否定的な文脈で使われていた。しかし、司会者はライス氏に、なぜ彼女がそのような非難をするのか問いただすことはなかった。これでニュース番組だと言えるだろうか。
メディアが自社のニュース事業の改善ができないのであれば、彼らにメッセージを送ることができるのは視聴者だ。最もわかりやすい方法は、そうしたニュースを流しているケーブルテレビを解約することだ。ケーブルテレビを乗り換えれば、最初の1年かそれ以上の期間、割り引きサービスも受けられる。あるいは、特定のニュース番組を流しているチャンネルを解約することもできる。仮にケーブルテレビ契約を一切やめてしまつても、普通のテレビ番組はインターネットのストリーミング・サービスで見続けることができるだろう。
私はほとんど一日中ニュースを見ているので弱い立場ではあるが、視聴者がささやかな抵抗をすることで、あるいはテレビ局は、政治的バランスを取るために保守派の番組司会者も起用するようになるかもしれない。実際には、それで他の司会者が反抗したり、既存の視聴者が離れてしまったりすれば、運営会社はニュース部門を売却するしかなくなるが。