ライフ

ハチに刺されるのは2回目が危険 毎年10~20人が死亡

刺すのは巣と子供たちを守るため

 夏は、さまざまな害虫たちの活動が活発になる季節。なかでも怖いのは、「ハチ」だ。そこで、ハチの生態と対処法を紹介する。専門家によると危険度は5段階評価で「5」だという。

◆ハチの特徴

 夏によく出くわす危険なハチは主にアシナガバチとスズメバチだ。

「アシナガバチは民家の周辺で見られ、スズメバチは木の枝や橋の下、家の天井裏などに巣を作ります」(アース製薬・有吉立さん)

 秋の交尾後にオスは死に、女王バチだけが越冬して春に産卵。その後、女王バチだけで巣を切り盛りする。

「人を刺すのは巣と幼虫を守るため。特に大きな音・振動を嫌うので、巣の近くを大声でバタバタと走りまわると襲われます。ハチを見つけたら、無言でゆっくりとあとずさりしてその場を去りましょう」(有吉さん)

◆ハチの対処法

「初めてハチに刺された場合は、痛みや腫れが出るものの、数時間以内に治まります。ただし、過去に一度でもハチに刺されていると、2回目以降はじんましん、呼吸困難などのアナフィラキシー症状を起こす危険性があります。これで毎年10~20人が亡くなっています」(兵庫医科大学皮膚科学准教授・夏秋優さん)

 刺されたら安全な場所に移動し、局所を冷やして様子を見て、息苦しさや気分不良などがあれば直ちに救急車を呼ぶこと。毒液を口で吸うと体内に入るので厳禁。自力で何とかしようとせず、専門家に任せよう。

■イラスト/藤井昌子

※女性セブン2020年8月13日号

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン