読み書きができない自分を支えてくれた妻に手紙を書きたいという理由で、西畑さんは2000年に奈良市立春日中学校夜間学級に入学し、「あいうえお」の猛練習を始めた。半年後に名前と住所が書けるようになり、数年後には《僕は今、夜間中学で勉強をしています。勉強が出来たら、苦労をかけた、君にラブレターを書こうと思っています。君は読んでくれると思います。これからもずっと君と長生きしたいです》と手紙をしたためた。優しい人格があふれ出たようなその文章は、新聞の「60才のラブレター」という企画で見事、入選したのだ。
※女性セブン2020年8月13日号