今年もやってきた夏。でも開放的な気分になるのは危ない。夏は人だけでなく、ハチやマダニ、アブ、毛虫など、人に害をなす虫たちの活動も活発になる季節だ。そこで今回は、あまり知られていないが注意すべき3種類の害虫を紹介する。
◆チャドクガの幼虫
「春と8月下旬~9月にかけて、ツバキやサザンカなどの木に多く発生する。注意すべきは、“毒針毛”。これが肌につくだけで、激しいかゆみが1週間ほど続きます」(害虫防除技術研究所所長・白井良和さん)
脱皮後の殻や死骸についている毛にも毒性があり、風で飛び散るので、近づくのにも注意が必要だ。
◆トコジラミ(南京虫)
全長5~8mm。刺されると斑点ができ、激しいかゆみが続く。暗い場所を好むため、カーテンの裏やベッドの下などに潜むことも。
「電気を消して30分後に再びつけると寝具の中に現れている場合もあります。こまめに掃除をし、見つけたら虫ケア用品で駆除を」(アース製薬・有吉立さん)
◆カメムシ
身の危険を感じると強烈なにおいを放つため、危険はないが迷惑な虫。白色の洗濯物や壁などにつきやすい。
「カメムシのにおいは人には害がありませんが、カメムシを密閉した場所に数匹閉じ込めておくと、カメムシ自身がそのにおいで死ぬこともあります」(有吉さん)
◆イラスト/藤井昌子
※女性セブン2020年8月13日号