1980年代初頭の男性アイドルを代表するユニットといえば、「たのきんトリオ」だろう。1979年放送の『3年B組金八先生』(TBS系)に生徒役として出演していた、田原俊彦、近藤真彦、野村義男の3人からなる「たのきんトリオ」は、大人気だったにもかかわらず、ユニットとしては1枚のシングルも出さずに、約3年で活動を終了した。
今とは全く違う時代だったということもあり、「たのきんトリオ」は数々の伝説を残している。その一部をご紹介しよう。
◆アイドル史を変えた!? たのきん黄金伝説
六本木の合宿所には連日早朝からファンが押し掛け、騒音や大量のゴミ、落書きによる“ファン公害”で、高級マンションの物件価格が下落するほどに。ある日、目と鼻の先の赤坂のTBSに撮影に行くのに、「パトカーに出動してもらって、やっとこさ来られた」と嘆く田原と近藤の体は、あちこち擦り傷だらけだった!
人気が出始めた頃は、3人とも思春期真っ盛りのニキビ面。プロマイドもあえて修正なしで発売され、特に人気があった近藤のプロマイドには当時1万円の値が付いた。
絶頂期は、郵便袋5袋のファンレターが毎日専用車で配達された。
音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系、1978~1989年)の通算ランクイン回数は、田原が247回で1位。近藤は211回で4位という記録を保持している。
※女性セブン2020年8月13日号