芸能

木村拓哉「必要とされた時点で、気持ちに応えたいしかない」

木村拓哉が語る仕事への向き合い方(時事通信フォト)

 連載開始から50周年を迎える『ドラえもん』。8月7日に公開される映画最新作『のび太の新恐竜』は1980年公開の第1作『のび太の恐竜』から数えて、40作目となる記念すべき作品だ。ゲスト声優として登場するのは、10年ぶりのアニメ映画出演となる木村拓哉(47才)。国民的キャラクターとの共演に、込めた想いとは…。

 昨年の『グランメゾン東京』(TBS系)では三つ星シェフを、今年1月に放送された『教場』(フジテレビ系)ではニコリともしない白髪姿の教官を好演し、すでに続編も“内定”。放送中の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)では斎藤工とバディを組むなど、いずれも“木村拓哉の新境地”と話題になった。2月に行われた初のソロライブツアーでは「5年ぶりに、ただいま!」とファンたちを熱狂させるなど、改めて“絶対的スター”としての存在感を魅せている木村がこの夏に挑んだのは、国民的キャラクターとの“共演”だ。

「自分の一部分が作品に参加している立場なんですが、“やっぱりこういう場面ってあるんだ!”とお客さんと同じ目線でテンションがあがってしまって。僕の生まれる前から存在していて、物心がついて何かに興味を示し始めるときにはもうその対象になっていたのがドラえもん。先輩ですから(笑い)。

 ドラえもんのマンガを読んで育って、1980年に公開された映画1作目の『のび太の恐竜』もリアルタイムで見ていました。そのときに夢中になった気持ちって忘れられないんですね。“子供から大人まで楽しめる作品”と言われますが、それは単なるセールスワードではなく、もっとリアルに、実感を持ってそうだなと感じています」(木村・以下同)

 今回演じるのは、物語のカギを握る謎の男・ジル。俳優、歌手とさまざまな顔を持つ木村だが、キャラクターに命を吹き込む声優としての顔は?

「俳優だから、歌手だから、声優だから、とそこに違いはありません。もっと言えば、ドラマでもフレンチのシェフやってよとか、警察学校の教官やってよとか、歌手でもメロディーとかビートとかいろいろあるけど“自分を必要としてくれた”時点で、“その気持ちに応えたい”しかない。必要とされていることの価値を若いときの僕はわかっていなかった。なめてたんですよね。でも、蜷川幸雄さんの舞台(1989年『盲導犬』)に出させてもらって人から拍手していただくことのすごさに気づいた。必要としてもらえる、その場所に立たせてもらえることはすごくありがたいことで、どんな場でも120%で返さなきゃと思うんです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

『激レアさんを連れてきた。』に出演するオードリー・若林正恭と弘中綾香アナウンサー
「絶対にネタ切れしない」「地上波に流せない人もいる」『激レアさんを連れてきた。』演出・舟橋政宏が明かす「番組を面白くする“唯一の心構え”」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平が帰宅直後にSNS投稿》真美子さんが「ゆったりニットの部屋着」に込めた“こだわり”と、義母のサポートを受ける“三世代子育て”の居心地
NEWSポストセブン
現場には規制線がはられ、物々しい雰囲気だった
《中野区・刃物切りつけ》「ウワーーーーー!!」「殺される、許して!」“ヒゲ面の上裸男”が女性に馬乗りで……近隣住民が目撃した“恐怖の一幕”
NEWSポストセブン
シンガポールの元人気俳優が性被害を与えたとして逮捕された(Instagram/画像はイメージです)
避妊具拒否、ビール持参で、体調不良の15歳少女を襲った…シンガポール元トップ俳優(35)に実刑判決、母親は「初めての相手は、本当に彼女を愛してくれる人であるべきだった」
NEWSポストセブン
「ミスタープロ野球」として広く国民に親しまれた長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
《“ミスター”長嶋茂雄さん逝去》次女・三奈が小走りで…看病で見せていた“父娘の絆”「楽しそうにしている父を見るのが私はすごくうれしくて」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ犯から殺人犯に》「生きてたら、こっちの主張もせんと」八田與一容疑者の祖父が明かしていた”事件当日の様子”「コロナ後遺症でうまく動けず…」
NEWSポストセブン
「グラディアトル法律事務所」の代表弁護士・若林翔氏
【改正風営法、施行へ】ホストクラブ、キャバクラなどナイトビジネス経営者に衝撃 新宿に拠点を持つ「歌舞伎町弁護士」が「風俗営業」のポイントを解説
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
「本人にとって大事な時期だから…」中居正広氏の実兄が明かした“愛する弟との現在のやりとり”《フジテレビ問題で反撃》
NEWSポストセブン
長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督からのメッセージ(時事通信フォト)
《長嶋茂雄さんが89歳で逝去》20年に及んだ壮絶リハビリ生活、亡き妻との出会いの場で聖火ランナーを務め「最高の人生」に
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
「兄として、あれが本当にあったことだとは思えない」中居正広氏の“捨て身の反撃”に実兄が抱く「想い」と、“雲隠れ状態”の中居氏を繋ぐ「家族の絆」
NEWSポストセブン
今年3月、日本支社を設立していたカニエ・ウェスト(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストが日本支社を設立していた》妻の“ほぼ丸出し”スペイン観光に地元住人が恐怖…来日時に“ギリギリ”を攻める可能性
NEWSポストセブン
現在、闘病中の西川史子(写真は2009年)
《「ありがとう」を最後に途絶えたLINE》脳出血でリハビリ中の西川史子、クリニックの同僚が明かした当時の様子「以前のような感じでは…」前を向く静かな暮らし
NEWSポストセブン