頻繁に世間を騒がせる、芸能人の不倫。それは単なる芸能スキャンダルではなく、身近な事件の延長線であると感じている女性も少なくないのかもしれない。
本誌『女性セブン』は女性読者534人に夫婦関係と不倫にまつわるアンケートを実施。不倫をサレた妻たちのエピソードが、山ほど出てきたのだ。
泣き寝入りはせず代償を払わせること
不貞行為は法律で離婚事由に規定されているが、不倫が露呈した後も、離婚しない夫婦の方が圧倒的に多いと、『不倫女子のリアル』(小学館新書)の著者・沢木文さんは指摘する。実際、夫に不倫をされた読者の79%が離婚をしていない。
「夫は社会的なメンツを守るため、妻は経済的な理由から、離婚を回避する傾向にあります」(沢木さん・以下同)
離婚する夫婦の場合、不倫はあくまできっかけで、そのほかに、ギャンブルやモラハラ、実家の過干渉などの問題が重複しているのだという。
取り違えてはいけないが、離婚しないことと不倫を許すことは別だ。夫と不倫相手には罰を与えないと、妻の気持ちは収まらず、のちの生活に支障をきたす。離婚をしなかったが夫への恨みがあると答えた読者は72%にのぼることからも、それがわかる。
「まず絶対にするべきことは、相手との関係を断ち切らせること。その後で、相手から慰謝料を取るなどの手続きを。冷静に行えない場合は、第三者や弁護士に相談した方が、へたに長引かずにすみます」
夫に「次に不倫をしたら離婚する」などの誓約書を書かせるのも手。以下の実体験を参考にするのもおすすめだ。
離婚より怖い!? “サレ妻“が出した結論
「夫が離婚したくないと言うので、お詫びに私が外に働きに行く自由をもらい、家事も分担してもらうことに。いまでは、不倫してくれてよかったと思うようになりました。でもまぁ、不倫発覚以来、20年間夫とはしていませんけど」(55才・会社員)
「夫の両親と親戚、親友に、探偵が撮った恥ずかしい浮気の証拠写真を送りつけて、離婚した」(48才・会社員)
「不倫相手の女が許せなくて、夫の彼女をネットストーカーすること2年。夫と別れて別の男性と結婚式の下見をしている投稿がSNSにあがったのを機に、婚約者の男性に『あなたの未来の奥さん、私が妊娠中に夫と不倫していたんですよ』というメッセージを、証拠写真と共に送りつけた。絶対に幸せにさせない」(42才・主婦)
「『目には目を』で、私も不倫。相手は息子の塾の先生。夫婦関係は表面上は円満」(34才・派遣社員)
「探偵を雇って証拠を押さえました。弁護士を立てて交渉し、相手の女性から100万円、子供の教育への悪影響を夫の実家に訴え300万円、計400万円の慰謝料をゲットして、離婚」(45才・パート)
「家庭内別居に踏み切った。それから20年、夫とはほぼ口をきいていない」(48才・主婦)
「夫が私に文句を言おうとすると、『不倫を息子にバラすよ』と言い続けています。不倫から3年、私の言いなりです」(36才・パート)
「相手の女性が勤務する会社の人事部に密告した。田舎だし、クビになったと思う」(38才・自営業)
※女性セブン2020年8月13日号