巨人打線が湿り始めた。8月6日の阪神戦で完封負けを喫して以降、4試合連続で2点以下と貧打に泣いている。現在、主軸の坂本勇人は18打席、丸佳浩は23打席連続ノーヒット。2人の不調に引きずられるように、4番・岡本和真も最近5試合で19打数2安打、打率1割5厘と落ち込んでいる(記録は8月9日現在。以下同)。チームはセ・リーグ首位を走っているが、2位・DeNAとのゲーム差は2.5と縮まってきた。野球担当記者が話す。
「38歳のベテラン亀井善行の欠場が痛いですね。足の状態が思わしくなく、8月1日を最後にスタメン出場から遠ざかっている。『1番・亀井』は3割以上打っていますし、チームの成績も良くなるんです」(以下同)
今季の巨人の1番打者の成績を挙げてみよう。
亀井善行:14試合、3割2分1厘(53打数17安打)、2本塁打、6打点、5四球
北村拓己:9試合、3割0分0厘(30打数9安打)、2本塁打、5打点、4四球
吉川尚輝:8試合、1割6分1厘(31打数5安打)、2本塁打、3打点、2四球
増田大輝:5試合、1割4分3厘(14打数2安打)、0本塁打、1打点、4四球
重信慎之介:3試合、2割0分0厘(10打数2安打)、0本塁打、0打点、0四球
若林晃弘:1試合、2割5分0厘(4打数1安打)、0本塁打、1打点、0四球
湯浅大:1試合、0割0分0厘(2打数0安打)、0本塁打、0打点、0四球
パーラ:1試合、0割0分0厘(4打数0安打)、0本塁打、0打点、0四球
亀井以外では、大卒3年目の北村が数字を残しているが、他の打者は期待に応えられていない。開幕で1番を務めた吉川尚輝は通算で2割2分9厘と低迷しているが、先頭打者だとさらに成績が下がっている。また、巨人は1番に亀井を起用すると、14試合10勝2敗2分、勝率8割3分3厘という好成績を残しているが、それ以外の打者だと28試合14勝13敗1分、勝率5割1分9厘と1つ勝ち越しているだけになる。
実際、亀井が1番に座った日は平均5.5得点に上る。14試合の中で、2点が2試合あるだけで、それ以外は全て4点以上を奪っている。