“病院薬剤師”という、あまり聞きなれない職業を扱う話題のドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)。そこで新人薬剤師の相原くるみ役を体当たりで演じているのが、乃木坂46でセンターを務め、2018年に卒業した西野七瀬(26才)だ。現在はグループを離れ、女優としてひとりで活動する彼女の“変わったところ”と“変わらないところ”は何だろうか。
「相原くるみは、消極的な理由で病院薬剤師の道を選んだ子。“合わなければ辞めます”というスタンスで、仕事についての知識もまだまだ浅く、ある意味、視聴者といちばん感覚が近いキャラクターです」(西野・以下同)
国民的アイドルグループの元センターという肩書を持つ西野だが、話す姿はいい意味で素朴で自然体だ。くるみと似ているところは? と尋ねると、「くるみは上司にも物怖じせずに発言できるタイプだけど、私は人見知り。正反対です(笑い)」とはにかんだ。
「でも、最近ようやく人見知りが直ってきました。乃木坂46を卒業して女優のお仕事を始めてから、その作品でしか出会えない出演者のかたやスタッフのかたがたくさんいることに気づいて。自分からもっと話しかけないともったいない、と考えるようになったんです」
今回の撮影現場でも、共演の石原さとみらに積極的に話しかけているという。一方、グループを卒業しても変わらない部分を尋ねると、意外な答えが返ってきた。
「頑固なところです。一度決めると、自分の考えを曲げられない(笑い)。でも、〝そこがいいところだよ”って言ってくれる人もいるので、無理に周りに合わせようとしなくてもいいのかな」
今後の展望について聞くと、控えめに、しかしまっすぐ意思のある瞳でこう答えた。
「今回、くるみを通じて、病院薬剤師のことを知れるのが楽しいんです。今後も、いままで知らなかった分野のことを、お芝居を通じて知っていけたら楽しいだろうなと思います」
女優・西野七瀬の冒険は始まったばかりだ。
撮影/樽木優美子(TRON)
※女性セブン2020年8月20・27日号