話術の達人であるお笑い芸人でも、プライベートでの雑談は苦手だという人は多い。「おかずクラブ」のゆいP(34才)とオカリナ(35才)もそうだという。
「苦手な人に限って雑談を振ってくることがありますよね。しかも、芸人だから期待されてしまう。そこで頑張っておもしろい話をすると、長時間話さなくちゃいけなくなる。これは相当きついので、苦手な人には興味を失ってもらうような雑談をしています」
とは、ネタ作り担当のゆいPだ。場をしらけさせず、相手に嫌な思いをさせず、それでいて雑談を早く切り上げる。高等技術のようだが…。
「会話が楽しいのは、話題が広がり、キャッチボールができるから。要はその逆をすればいいんです。なるべく相手に話をさせ、ネタが広がらないようにするんです。それには笑顔での相づちが有効。“なるほど”とか“そうなんですか~”で会話を終わらせる。自分の話したいことが話せたうえで、話題が広がらなければ、私ともっと話したいという興味がうせて、雑談は終了します」(ゆいP)
話題をあえて広げないというのは、苦手な雑談を切り抜けるには有効だ。一方、苦手ではないものの、共通の話題がない人と話す場合は、その人のいいところを見つけてほめると言う。これに、オカリナも賛同する。
「肌、髪、手…どんな人でも探せば何か1つは“きれいですね”とほめられるところがあるんですよね。特に芸能人は歯並びがきれいな人が多いので、困ったときは、歯並びをほめるようにしています」(オカリナ)