ジャニーズ事務所は8月17日、山下智久(35才)の一定期間の活動自粛と、亀梨和也(34才)への厳重注意を発表した。発端は、その10日前に『文春オンライン』が報じた一本のスキャンダルだった。
7月下旬に、山下と亀梨らが都内のバーで飲んでいたところに、3人の女性が同席し、このうち2人が未成年で飲酒もしていたという。さらに、山下が未成年者とホテルに宿泊していたと報じられたのだ。
未成年飲酒騒動によって、活動自粛となった山下にとって、今は重要な時期でもある。
「山下さんは昨年、ハリウッドスターのウィル・スミスが関係する芸能事務所と業務提携しました。今年は早速、スペインで撮影された日欧共同製作の配信ドラマ『THE HEAD』に出演。現地にはマネジャーも通訳も伴わず、ひとりで乗り込み、見事に大役をこなしました。このドラマではエンディング曲も山下さんが歌い、海外配信もスタート。国際的スターへの第一歩を踏み出した、その矢先につまずいたことになる」(映画関係者)
山下はジャニーズ事務所では、“開拓者”だった。
デビューはNEWSの一員だが、大学生との二足のわらじを履きながら芸能活動を続け、2005年に亀梨と期間限定ユニット・修二と彰を結成。同年にはソロデビューも果たし、2011年にNEWSを脱退後も、SMAP時代の香取慎吾(43才)と期間限定ユニットを組むなど活動の幅を広げていった。
俳優としてもキャリアを積み、2008年スタートの主演ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)は彼の代表作となり、シリーズ化もされている。
最近はジャニーズJr.内のグループ『美 少年』の楽曲プロデュースにも着手。アイドルの枠を超えて、独自のポジションを築いてきた。
「ジャニーズでインスタグラムを始めたのも、中国版ツイッターの微博(ウェイボ)を始めたのも、山下さんが初です。理想像を持ち、それに近づくための努力を惜しまない人です。一方で、私生活は派手でした。これまであびる優さん(34才)、北川景子さん(33才)、石原さとみさん(33才)などとオープンな交際をし、2014年には一般人の携帯電話を奪って破壊するなどのトラブルを起こしたこともありました。
経営者の知り合いも多く、山下さん自身が飲食事業にもかかわっていたりと、アイドルらしからぬ一面も持っています」(前出・映画関係者)
今回の“事件”は、そうした山下の理想に近づく道筋に影を落とすものになってしまった。それだけでなく、彼を支援してきた先輩を裏切ることにもなった。
「彼は2016年1月から2年間、俳優業を休業していました。その間、海外進出も含めて、将来についてかなり考えていたようです。そのときの相談相手が、嵐の松本潤さん(36才)でした。松本さんは山下さんの努力を知っていて、海外での挑戦についても後押ししてくれたそうです。今回のことは松本さんも無念だと思います」(山下の知人)
活動自粛期間は発表されていないが、「前例に倣えば3か月程度ではないか」(芸能関係者)という声もある。
山下にとって、自粛と猛省の時間が始まる。
※女性セブン2020年9月3日号