“相手によって態度を変えない”──故・石原裕次郎さん(享年52)に憧れて芸能界入りをした渡哲也さん(享年78)が、8月10日に肺炎のため家族に見守られながら旅立った。生涯をかけて貫いたのは冒頭の石原さんのこの美学。当時大スターの石原さんが初対面の渡に対し、両手で握手を求めてきたことに渡さんは感激したという。
石原さんの遺志を継ぐように、渡さんの懐の深さや優しく親しみのある人柄は、ファンだけでなく共演者からも愛された。“男・渡哲也”に惚れた女優と、最も愛し愛された家族との貴重な写真を振り返る。
1973年 妻・俊子さん
1972年11月に誕生した長男を抱いて散歩に出かける一家を本誌・女性セブンがキャッチ。(1973年)。兵庫県淡路島出身の渡さんは「彼女の都会的なところに惹かれた」と婚約発表(1970年 10月)のときに明かしていた。