米倉涼子(45才)と小泉今日子(54才)の二大女優の初共演ドラマがNetflixで企画されている。来年春ごろの放送を目指しているとされるこのドラマの気になる中身が、昨年に映画化されていた『新聞記者』であることがわかった。
同作は、東京新聞の望月衣塑子記者の著書が原作。今年3月の日本アカデミー賞では、ダブル主演の松坂桃李(31才)と韓国人女優シム・ウンギョン(26才)が、ともに最優秀主演男優賞と最優秀主演女優賞を獲った“社会派映画”だ。
望月記者といえば、菅義偉内閣官房長官へ突っ込んだ質問を繰り返す名物記者。彼女自身が主人公のモデルといえる原作は、“反安倍政権”とも取られかねない作品だ。そんな作品に米倉&小泉の強力タッグが出演というのだから、否が応でも注目が集まる。
4月に大手芸能事務所から独立した米倉が、出演オファーが殺到した中で、テレビ局制作ではなくNetflixのドラマを選んだのには、理由があった。芸能関係者が語る。
「米倉さんは今までとは違う路線にも挑戦したい、という思いで独立されました。ドラマ『ドクターX~外科医・大門美知子~』(テレビ朝日系)でついたイメージからの脱却を念頭に置いて、独立後最初の大きな仕事を検討してきたなかで、この『新聞記者』に決めたそうです。この作品の主人公は、誰もが憧れる正義のヒロインという単純な役柄にはならないでしょうし、ある立ち位置の人からは嫌われてしまうかもしれない。でも、米倉さんは、それでもいいと、判断したようです」
さらなる驚きは、こちらも2年半前に大手芸能事務所から独立した、米倉が先輩として慕う小泉との共演だ。独立後は、映画プロデュースなどの裏方にまわっていた小泉だが、「ヨネが『新聞記者』に出るなら私もやる」と決意したという。
意外なことに過去に共演歴はないが、私生活では飲みに行く間柄の仲良し。小泉といえば、近年は公式ツイッターで、政治問題について積極的につぶやき、反安倍政権の姿勢が垣間見えていた。
2人を知る前述の芸能関係者は「米倉さんが、安倍政権に対して否定的な思想を持っているかは分かりません。ただ、そうした色がついても良いと思えたほど、この初共演に興味を持ったのは事実。2人で話し合ってもいるはずです」と話した。
米倉は連載しているコラムの中で、4月に「映画『新聞記者を見て』」というタイトルで記事を更新し、〈これからはいろいろな意味でこういうチャレンジングな作品にも取り組んで経験値を上げていかないと、置いていかれてしまう。女優としても刺激を受けた作品です〉と綴っていた。前出の芸能関係者が語る。