東出昌大(32)、渡部建(47)をはじめ止むことがない不倫スキャンダル。彼らへの風当たりは強く、メディア露出の激減、あるいは休業を余儀なくされるなど“重い代償”を支払うハメになった。
しかし、かつて不倫で騒がれた大物タレントたちは、確かに叩かれはしたものの、いつの間にか騒動を切り抜けていたように見える。そんな偉大な先達の目に近年の芸能界不倫劇はどう映るのか。失礼を承知ながら聞いてみた。
本誌・週刊ポスト記者が尋ねたのは、大御所中の大御所、歌舞伎役者で人間国宝の坂田藤十郎(88)である。
坂田と19歳の京都芸妓との「51歳差不倫」が『フライデー』に報じられたのは2002年6月のこと。「開チン写真」付きで逢瀬現場をすっぱ抜かれるという前代未聞の不倫スキャンダルだった。
しかし、坂田の妻で、女優から政治家に転身した扇千景(87、元参院議長)は当時国交大臣の立場にあったが、「あんなもん、たいしたことないじゃない。ぜんぜん、気にしてないわ」と、悠然とメディアに対応。その達観ぶりが話題になった。
坂田の高説を聞くべく、自宅前で待ったが出入りはなし。諦めかけたその時、扇が出てきた。
颯爽と歩く扇は、白のハットに綺麗なベージュのジャケット、ヴィトンのリュックという出で立ち。爪は真っ赤なネイルで大粒のシルバーのラメがあしらわれている。
そこで扇に昨今の不倫騒動、そして“不倫された側の胸中”を聞くことにした。