コロナ検査の正確性については世界中で多くの疑念が示されているが、アメリカでは、検査結果の統計にも疑惑の目が向けられている。メディア出演も多いカリフォルニア州の医師Jeffrey I. Barke氏が驚くべき体験を明かした。
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先日ある患者から驚くべき話を聞いた。「突然電話があって……私のコロナウイルス検査が陽性だった、と。でも、私は一度も検査を受けたことがないんですよ。受けに行ったことはあるのですが、待ち時間が長くてそのまま帰りました」。
さらに不可解なのは、電話をかけてきた人はその患者の話を信用しなかったというのだ。電話の主は、「とても残念なことではありますが、あなたの検査結果は陽性なんです」と繰り返したという。これらのでたらめな「結果」は、「新規症例」をCDC(アメリカ疾病予防管理センター)に報告している州のデータバンクに送られたと推測される。ほとんどのメディアが信頼しているジョンズ・ホプキンス大学が集計している数字にも誤りがあるのだろう。
私はこれと似たような話をソーシャルメディアでたくさん読んだ。しかし、私自身の患者の何人かが、まさに彼らにそうした事件が起きたことを話してくれるまで、そうした話は信用できないと思っていた。ところが、患者だけでなく、私の同僚も同じ経験をしたと話したのである。コロナ検査の正確性にはもともと懸念があるが、それだけでなく、検査結果の統計にも疑念が生じている。
検査結果が捏造されるのはなぜなのだろう。単純な事務的なミスなのか、それとも検査の生産性が高まると、何らかの金銭的インセンティブがあるのだろうか。政治的な背景があるのか。検査が多いほど担当する役人の評価が上がるのだろうか。いずれにしても、統計の数字が間違っているとすれば、正しい公共政策は決定できなくなってしまう。