安倍晋三・首相が8月28日、辞任の意向を固めた。本誌・週刊ポストは8月25日午後、東京・渋谷にある私邸から、車に乗り込み首相官邸に向かう昭恵さんの姿をキャッチしていた(写真参照)。
夫の仕事場である官邸に夫人が直接訪れるのは極めて異例なことだった。15時に官邸を訪れた夫人は2時間ほど滞在し、まっすぐ私邸に帰宅。車中では思い悩むような表情をしていた。すでに安倍氏の辞意を知っていたのだろうか。
体調が悪化する中でも安倍家では、母・洋子さんと安倍夫妻3人で食卓を囲む日々が続いていたという。
「洋子さんは一時、入院したとの噂も流れましたが、現在は安倍氏の私邸で一緒に暮らしている。洋子さん専属の家政婦が作った夕食を3人で食べていると言います。洋子さんと首相は話が弾むそうですが、昭恵さんは黙って聞いているだけ。後継の話についても、洋子さんと折り合いが悪い昭恵さんは首を突っ込まないようにしている」(全国紙政治部記者)
後継問題とは、子供のいない安倍首相の地元・山口4区を誰が継ぐか決まっていないという問題。安倍首相の兄・寛信氏(三菱商事パッケージング社長)の長男で会社員の寛人氏や、首相の弟である岸信夫・衆院議員の長男でフジテレビ報道局に勤務する信千世氏などの名前が挙がっている。そうした後継の話には口を出さない昭恵さんだが、こんな変化もあったという。
「かつては夜の街で飲み歩いていた昭恵さんも、今は夫の体調を気遣い、おとなしくしているようです」(同前)
※週刊ポスト2020年9月11日号