16才でデビューし、64才となった今でも輝き続けている郷ひろみ。7月には105枚目のシングル『ウォンチュー!!!』をリリースし、さらにエッセイ集『黄金の60代』(幻冬舎)も出版した。精力的な活動を続ける郷に話を聞いた。
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『黄金の60代』に収められたエッセイは、どれも興味深いものばかりなのだが、なかでも気になるのがルーティン。何しろ郷といえば、鍛え上げられた肉体を持つのだから、その日々の生活を知ってみたいもの。
《朝起きて、僕はまずスティックタイプの青汁粉末をグラスに入れ、そこへ水を注ぎ、それを一気に飲み干す。ここから僕の一日が始まる》
《ディナーは可能であれば5時から始めたい。遅くても6時、どうしようもない場合は7時から(略)。ディナーが終わってから休むまで、最低でも2時間、できれば4時間は空けたい。食べたものの消化が終ってから眠りたいのだ》
そして参考にしたいのが時間の使い方だ。
《時間の使い方がその人の人生を左右する、といっても過言ではないと僕は思っている。眠る時間を30分削って読書に充てるとか、30分早起きしてストレッチするとか。一日のなかのたった30分だが、その時間は1週間では3時間半になり、1か月では15時間、1年で考えれば180時間になる》
「普通のことをしているだけなんです。でもその普通のことをずっと続けていくといつしか特別なことに昇格するんです。逆に普通のことを続けられないと、普通のまま埋没してしまう。人生も同じではないでしょうか」(郷ひろみ・以下同)