宮内庁内部では、いま大いに気を揉んでいることがあるという。それは、上皇后美智子さま(85才)の近頃のご様子だ。宮内庁関係者はこう語る。
「美智子さまは徹底した“おこもり生活”を続けられています。4月には一度だけ宮内庁病院を訪れ、歯科を受診されたそうですが、それ以降はまったく外出されていないようです。
お住まいの仙洞仮御所(東京・港区)では毎朝6時に起床され、上皇陛下とのお庭の散策を日課とされています。日中は新聞や書籍を読まれる、ピアノの練習や音楽鑑賞をされるなどして室内でお過ごしです。毎日、お変わりない暮らしを続けられているようです」
この3月末まで約30年間暮らされてきた皇居に比べ、仙洞仮御所はあまりに狭い。散歩されるのも限られた敷地内で代わり映えもしないだろう。
身の回りの世話をする上皇職との接触も、必要最低限にとどめられているという。これまでは折に触れて会われていた娘の黒田清子さんとも、お会いになれない日々が続いている。感染を避けるためとはいえ、人と会わず言葉も交わさずに過ごす日々は、どれだけ味気ないものだろうか。
「まったく外出できず人に会えない状況と、コロナへの危機感も合わさり、たいへんなストレスをためられているそうです。本当は、外に出たいというお気持ちもあるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
例年、上皇上皇后両陛下は夏に那須御用邸(栃木県)で静養されていた。しかし、今年はコロナの感染状況や九州豪雨の被害を考慮し取りやめられた。両陛下の出会いの場となった長野・軽井沢町のテニスコートへのご訪問もできず、例年のように群馬県の国際音楽祭でピアノを演奏することもかなわなかった。美智子さまが大切にしてこられた、現地の人々との触れ合いの機会は軒並み失われている。
そうしたことが、心身ともに負担となっているのだろう。5月から続く原因不明の微熱も、いまだおさまっていないそうだ。「以前よりは落ち着いたが、午後になると熱が上がる」(皇室記者)という。
「上皇陛下は定期的に研究所に足を運ばれていますが、美智子さまはまったく外出されていません。ただでさえ、ご高齢での引っ越しは大きなストレスです。“閉じこもり”を続けられる美智子さまには宮内庁内部からも心配の声が上がっています」(皇室ジャーナリスト)
※女性セブン2020年9月10日号