国内

美智子さまはおこもり生活、一方両陛下はオンラインご活用

常に美智子さまをお手本とされている雅子さま(2月3日、東京・港区 撮影/JMPA)

 上皇后美智子さま(85才)が、徹底した“おこもり生活”を続けられている。4月に一度だけ宮内庁病院を訪れ、歯科を受診されて以降あまり外出していないのだという。

 国民の苦労を憂い、驚異的ともいえる自粛生活を送られる美智子さま。そのお姿は、皇后雅子さまの目にどう映っているだろうか。

「雅子さまは皇室に入られてから、常に美智子さまのお姿に学ばれ、手本とされてきました。ご養蚕作業の1つである『ご給桑(きゅうそう)』の際、雅子さまはグレーのスーツ姿でした。実は、美智子さまが養蚕の際によくお召しになった作務衣もグレー。そうした服の色ひとつ取っても、雅子さまは美智子さまのお姿を踏襲されているように感じました」(皇室記者)

 雅子さまにとって、自粛を続けられる美智子さまを差し置いて、積極的にご活動を再開されるのは心苦しい思いがあるのではないだろうか。宮内庁内部には、そうした空気を踏まえて、“美智子さまも我慢をされているのだから”と、両陛下がオンラインで活動再開することに慎重な声があるという。

「宮内庁内部には、新しい取り組みに消極的な空気があります。5月の『御養蚕始の儀』の際、宮内庁は御養蚕所に取材の記者を入れず、写真を撮ることをさせませんでした。その理由は“平成時代には、やっていなかったから”というものです。そうした『前例主義』が、宮内庁には根深く残っているんです」(前出・皇室記者)

 しかし、新しい時代はもう始まっている。たとえ“急進的”といわれても、何も新しい取り組みをしないままでは、皇室が国民からあまりに遠い存在になってしまう。

「美智子さまも、天皇皇后両陛下には新しい時代にふさわしい皇室を築いてほしいと願っておられます。ところが、宮内庁は“いまは我慢のとき”と変わろうとせず、新たな工夫を取り入れようとしていません。これでは、皇室の存在感が薄れていく一方です。

 国民に寄り添われることは、美智子さまも雅子さまも何より大事にされてきたこと。それが難しい現状に、雅子さまは焦りを感じておられるのではないでしょうか。宮内庁には、新たな時代に合った舵取りが求められます」(皇室ジャーナリスト)

 雅子さまは、当初は陛下だけがご出席予定だったご聴講に、一緒に参加された。国民にそのお姿を見せ、“少しでも国民に近い存在でありたい”というお気持ちがあったのではないだろうか。「国民とともにある」ため、雅子さまの“もがき”は続く。

※女性セブン2020年9月10日号

5月20日、日赤幹部からご進講を受けられる両陛下(宮内庁提供)

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン