都内百貨店の地下駐車場に止まった1台の高級外車。運転席から降りてきたのは多部未華子(31才)だ。背中が大きくあいたブラウンのタンクトップに、ベージュのパンツ、ピンクのサンダルというリラックス感満載のオフスタイル。よく見ると、帽子とバッグはクリスチャン・ディオール、サンダルはエルメスという、さすがヒットドラマの主演女優というエレガントさも忘れない。
高視聴率を記録した主演ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)では、製薬会社勤務のキャリアウーマン、相原メイを演じる。仕事に追われ、“スーパー家政夫”ナギサ(大森南朋・48才)に家事を丸投げする日々を送るメイ。
コラムニストの吉田潮さんが人気の秘密を分析する。
「メイは頑張り屋さん。やればできるという周囲の期待を背負って“自分が頑張らなくては”と意気込むほど、追い詰められていきます。働く若い女性のリアルをしっかり描いていて、しかも、そんな悩めるキャリアウーマンを多部さんが嫌みなく演じていることが女性視聴者の共感を呼んでいるのでしょう」
ブランドショップでスカーフをチェックし、化粧品売り場でマスカラを選んで、デパ地下へ。まるで劇中のキャリアウーマンの休日のワンシーンのようだ。多部が総菜やケーキを眺めていると、スッと近づいてきた1人の若い女性に声をかけられた。