22才でお笑い界に飛び込んで、来年で30年を迎えるお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹(51才)。
「仕事がなかなかつながらず、もちろん食えないときも多々ありました」
そうあっけらかんと語る飯尾に、芸人仲間がつけたあだ名は“見える透明人間”だ。そんな彼がここにきて、にわかに存在感を増し、現在CM4本、ドラマに情報番組と八面六臂の活躍を見せている。しかもCMでは、美人女優と夫婦役も演じている。
「CMの話が来たときは、なんでぼくなんだろう?と思いましたよ。このフェイスですからね、田中みな実ちゃんや高橋メアリージュンちゃんみたいなきれいな奥さんをもらうのは夢のような話だから、うれしかったですけどね。撮影現場では、みな実ちゃんから『飯尾さんでよかった』って言われてね。『なんで?』って聞いたら、『これが佐藤健さんとかだったら、惚れちゃうかもしれないじゃないですか』だって。ひっでえな~(笑い)」(飯尾・以下同)
そう言って、「ちょっとお水飲んでもいいですか、一気に話しちゃったから」と、ごくごく水を飲む。
「でも、『明治TANPACT』のときも、『メルカリ』のときも、監督や技術さんなどのスタッフが応援してくれているような、妙に熱いものを感じたんですよね。そのとき、ああ、ぼくはみんなの夢を演じさせてもらってるんだ、と思って、ありがたかったですね」
小学校時代に少年野球を始め、プロ野球選手を夢見ていたが、中学でその才能がないことに気づいて、高校ではバレーボール部に所属。体育会系の青春時代を送ってきた。
「学生時代もモテませんでしたね~。高校が男子校だったし、女子とは無縁の生活でしたしね。学校帰りに、同年代の男子がかわいい女の子を連れているのを見ては、舌打ちばかりしてましたよ。結局、今回のCMもぼくは引き立て役なんですけどね」