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『西部警察』伝説 壊した車両は1話あたり平均20台

『太陽にほえろ!』でボス役を務めた石原裕次郎さん(左)の最終撮影日には多くの報道陣が押し寄せた

 今でも人気を獲得している刑事ドラマ。昭和の時代に遡ると、『太陽にほえろ!』や『西部警察』シリーズに代表される刑事ドラマで、石原裕次郎さんや渡哲也さんなどの大スターが、時に過激なアクションを披露し、時に涙を誘う名演で魅了した。これらのドラマはいかにして作られたのか。その舞台裏に迫る!

 昭和の刑事ドラマにはどんな作品があったのだろうか。

「テレビ放送がスタートした4年後から刑事ドラマが作られ始めましたが、現在と同様の1時間ドラマの形で放送されたのは、昭和36年から始まった『七人の刑事』と『特別機動捜査隊』。当時は高度経済成長期。地方から集団就職者が押し寄せて東京の人口は急増。団地が次々と建設され、隣人との関係が希薄になり、犯人の素性特定に時間がかかるようになりました。そんな社会背景をもとに犯罪をリアルに描いたドラマが作られるようになったのです」(社会学者・太田省一さん・以下同)

 この流れを変えたのが、昭和47年から14年続いた名作『太陽にほえろ!』だ。

「それまでは犯罪自体をリアルに描いてきましたが、刑事という“人間”にスポットを当てたのはこの作品から。銃を撃つことに戸惑う刑事や犯人の背景に同情してしまう刑事の葛藤や、男同士の友情などを描き、青春ドラマの要素を加えたのです」

 刑事ドラマにアクションと青春の要素を詰め込んだスタイルはその後も受け継がれ、アクションものでは『西部警察』シリーズが大ヒット。

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