国内

若者に流行の現在地共有アプリ 昭和生まれには怖い“束縛”

地図上にメンバーの現在地が表示されるアプリが人気だ(イメージ。Getty Images)

〈使うことで、大切な人とより多くの時間を過ごせるようになり、たとえ実際に顔を合わせられなくても、もっと親しくなれる〉──そのように謳うSNSアプリが若者の間で流行している。目玉機能は友人同士の“現在地共有”だ。エッセイストの小林久乃氏が、同アプリに親しむ若者世代に一言、物申す。

 * * *
 少し前から10〜20代の学生を中心にZenly(ゼンリー)というアプリが流行している。どんなものかと調べてみると、アプリ内で繋がることによって、登録者が今どこにいるのか=現在地を地図上に表示してくれる機能を持つ。

 ただ居場所を教えてくれるだけではなく、アプリで繋がっているメンバーの電池残量、待ち合わせ場所までの到着時間などさらに細かい情報が共有される。自宅到着、就寝時間まで仲間に知られてしまうらしい。ここまでの機能を知って、恐ろしくなったのは私だけだろうか……。

 恋人の浮気防止くらいは理解できるけれど、私生活まで全て仲間内に知られるのは想像の範疇を超えている。現代っ子はそこまで個人情報を筒抜けにさせないと友人関係が成立しないのだろうかと疑問がわく。そして、この(昭和生まれには)恐ろしいほど“束縛”されるアプリの存在を知って、とある女性のことを思い出した。

愛する人の全方位を囲う束縛術

 最近、世間でも“あざとい”など、危険警報を発する女性のことがトピックに挙げられるようになってきた。実は私、どこか違和感のある言動をする女性たちを “あかん女”と個人的にカテゴライズしている。今から10年ほど前、Zenly顔負けの束縛ぶりを見せていた“あかん女”は、男友達Sの妻Iである。

 二人は違う会社に属しながら、取引先同士で会ったとか。Iからの猛アタックにより、二人は交際を開始したが、その後、彼女が愛する人の全方位を囲うために行った束縛術がすごかった。

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
工藤遥加(左)の初優勝を支えた父・公康氏(時事通信フォト)
女子ゴルフ・工藤遥加、15年目の初優勝を支えた父子鷹 「勝ち方を教えてほしい」と父・工藤公康に頭を下げて、指導を受けたことも
週刊ポスト
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン