CM、ドラマ、情報番組とジャンルを超えて活躍するお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹(51才)。俳優として多くの女優とも共演しているが、忘れがたい人として挙げたのが、天海祐希だ。
「皆さん素敵ですが、天海祐希さんとの最初の出会いは印象深いですね。関根勤さんの食事会でのことですが、ぼくたちは先に着いたので、関根さんを中心に横並びに座って待っていたら、『遅くなりました!』と、天海さんが入ってきた。そのオーラときれいさに、相方のやすが立ち上がり、前髪をささっと直したんですよ!! やすはもう、2015年くらい前から坊主頭なのに! 天海さんはあのやすに、一瞬髪を生やさせたんです!!」
そんなたった一瞬の奇跡のような話を、身振り手振りを交えて語る。取材スタッフは笑いっぱなしだ。では、「いいな」と思うのは、どんな女性なのだろうか。
「もちろん、きれいな女の人もいいと思いますが、バラエティー番組などで、エンディングに掛け声をかけることがあるんですね。『いいとも!』みたいに。あるとき、某番組で、みんなが掛け声をかけているのに、ゲストで来たきれいなモデルさんが、髪の毛をいじっていたんです。その横では山田花子ちゃんが一生懸命やっていて、その姿を見たとき、『あ、長くいるなら山田花子ちゃんだな』と思いましたね」
と、少し間を置き、言葉を続ける。
「だって、空気が読める人っていいじゃないですか。そう思いません? 結局は、おっさんの意見になっちゃいましたけど」
バラエティーで共演することが多いタレントでは、井森美幸や島崎和歌子も、空気が読めて気遣いがすごくて、本当に優しいという。
「お2人とも独身だから、『将来、体調など心配になったら、ぼくとか出川(哲郎)さんとか、みんなで病院に付き添うから』って約束してるんです。『近くの喫茶店で待ってるから、そこのナポリタン食べて帰りましょうよ。そのときは、おごってくださいね』って、和歌子姉さんにちゃっかり言いました(笑い)」
なんか楽しそうでいいですね~、と言うと、「一緒に行きましょうよ」と記者の名を呼び誘ってくれる。垣根のない人だ。
「あの2人に友近さんを加えて、彼女たちが、もし相撲部屋に嫁いだら、横綱が生まれるんじゃないかって思いますね。傾きかけた旅館なら、きっと再生できると思いますね」
【プロフィール】
飯尾和樹/いいおかずき 1968年12月22日生まれ。東京都出身。浅井企画に所属し、お笑いコンビ「チャマーず」、「La.おかき」(ラ・おかき)を経て、2000年にやすと「ずん」を結成。自宅では家事を分担し、気分転換に料理は7~8割担当している。好きな料理はカツカレー。嫌いな食べ物はカリフラワー。趣味はゴルフ、料理、物件選び。エッセイ『どのみちぺっこり』(PARCO出版)発売中。
撮影/森浩司
※女性セブン2020年9月17日号