芸能

脚本家が明かす石原プロ 「自己規制しないでやっちまえ!」

番組作りも一筋縄ではいかなかった

 テレビドラマの黎明期から現在に至るまで、長きにわたって愛され続けているのが、刑事ドラマだ。特に『太陽にほえろ!』や『西部警察』シリーズに代表される昭和の刑事ドラマは、現在の刑事ドラマ人気へ続く偉大な一時代を創り出してきた。

『太陽にほえろ!』や『西部警察』シリーズを含めて、これまで200本以上の刑事ドラマの脚本を執筆してきた、映画監督・脚本家の柏原寛司さんに、昭和の刑事ドラマの誕生秘話を聞いた。

* * *
 昭和の刑事ドラマといえば、社会派や人情もの、アクションなど、その内容はバラエティーに富んでいました。そのなかでぼくは、アクションドラマを執筆させてもらいました。

 もともとアメリカの西部劇が好きだったので、その要素を盛り込んだバカバカしい話をいっぱい書きましたね。たとえば、『大都会PARTII』では、松田優作さんが演じる刑事に銀行強盗をさせたことがあります。

 普通、刑事が銀行強盗なんてしませんよね。そういう意外性を描くのが好きでしたし、それを楽しんでもらえる時代だったんですよね。

 そんなぼくの台本を、さらにおもしろくしてくれたのが役者たちでした。刑事ドラマの魅力は、役者のキャラクター次第。

 個性的な役者は、アドリブで脚本をどんどんおもしろくしていくんです。『警視-K』というドラマでは、主演の勝新太郎さんとゲスト俳優の原田芳雄さんが仲よしだったことから、私生活での会話さながら、2人でどんどんアドリブを重ねて勝手に物語を作っていくんです。もはや台本なんてあってないようなもの。

 勝さんは、「役者が役になりきってどう芝居するかを考えれば、リアクションも自然と出てくる」

 という考え方の人なので、脚本家のぼく自身、物語がどうなっていくのか、最後までわからない。そういうおもしろ味がありましたね。

関連記事

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
多忙の中、子育てに向き合っている城島
《幸せ姿》TOKIO城島茂(54)が街中で見せたリーダーでも社長でもない“パパとしての顔”と、自宅で「嫁」「姑」と立ち向かう“困難”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
千葉県成田市のアパートの1室から遺体で見つかったブラジル国籍のボルジェス・シウヴァ・アマンダさん、遺体が発見されたアパート(右・instagram)
〈正直な心を大切にする日本人は素晴らしい〉“日本愛”をSNS投稿したブラジル人女性研究者が遺体で発見、遺族が吐露した深い悲しみ「勉強熱心で賢く、素晴らしい女の子」【千葉県・成田市】
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン