“濃厚接触”が避けられないAV業界で、新型コロナ感染者が出て大騒ぎになっている。7月14日に30代の人気男優Aが陽性と判明。その前々日に13人の男優仲間とバーベキューをしていたことがわかり、「クラスター発生か」と業界は一時騒然とした。
しかしAの対応は早かった。陽性と判明するとすぐメーカー、制作会社に連絡を入れ、その後の撮影を全てキャンセルしたのだ。業界に詳しいライターはこう明かす。
「Aは、発熱した段階でバーベキュー参加者にもすべて連絡し、PCR検査を促した。幸い、参加した男優たちは全員陰性だったようです。感染した男優はその後、“情報を業界で共有してほしい”と顛末を報告書にして業界内で発表した。この時期にバーベキューをしていたことには批判もあったが、初動は迅速で的確だったと業界内では評価されている」
しかし、これだけでは終わらなかった。翌週には別の40代の男優Bと監督Cの感染が発覚した。撮影スタッフはこう語る。
「BとCが関わった撮影現場にいたスタッフ、女優、男優すべてがPCR検査を受けたようです。AVには世間の目も厳しく、もしクラスター発生となれば業界の存続にも関わる。
女優たちが感染を恐れて引退してしまう可能性もあるため、関係者は相当気を遣っています。すでにスタッフを最小限にしているし、“密”なプレイも避けられ始めている」
業界としても“新しい撮影様式”を模索しているようだ。
※週刊ポスト2020年9月18・25日号