「初物七十五日」「人の噂も七十五日」──“しばらくの間”を意味する「75日」という期間は、かつて「1つの季節」を表すものだったという。
上皇后美智子さまが新型コロナの感染対策のために「おこもり生活」を続けられたのは、その倍の約150日。実に「2つの季節」を、じっと仙洞仮御所(東京・港区)の中で耐え忍んでこられた。しかし近々、その長い「沈黙」を破る日が訪れるという。
「外出自粛が続いていた美智子さまですが、外に出られる決心をされたそうです。行き先は皇居内にある宮内庁病院(東京・千代田区)。昨年立て続けに手術を受けられたにもかかわらず、近頃は術後の検診を受けられませんでした。しかし、半年以上も検査ができないと、何かあったときに取り返しがつかない。これからは定期的に検診を受けに宮内庁病院に通われるそうです」(宮内庁関係者)
美智子さまは昨年6月に2回、白内障の手術を受けられた。続く9月には、乳がんの摘出手術に臨まれた。本来であれば通院され、定期的な経過観察が必要だった。
「今年7月に検診を受けられる予定でしたが、コロナの影響で見送られました。ですが、感染状況が落ち着いてきたことが後押しとなり、今回ようやく通院を決められたそうです。今後は、上皇陛下が皇居・生物学研究所に通われるのに同行される形で、宮内庁病院へ向かわれると聞いています」(前出・宮内庁関係者)
お引っ越し当初は、頻繁に皇居を訪れ、上皇陛下とともに散歩されるとみられていた美智子さま。しかし、そうした予定はすべて頓挫した。「4月上旬、一度だけ宮内庁病院を訪れ、歯科を受診された」(前出・宮内庁関係者)というが、外出はそれきり。約5か月ぶりの外出となる予定だという。
長く続くおこもり生活は、美智子さまのお体に負担を強いるものだったようだ。
「5月から原因不明の微熱がありましたが、いまも熱は続いているようです。時には37℃を超えることもあると聞いています。さらに、お引っ越し後から、左手指がこわばることもあるそうです。こちらも原因はわからず、心配が募ります」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2020年9月24日・10月1日号