8月31日午後、本誌は首相官邸に入る昭恵夫人の姿をキャッチした。渋谷区富ヶ谷の私邸を出て首相官邸に移動、3時間以上滞在した後、まっすぐ私邸に戻っている。首相の辞任表明3日前(25日午後)にも昭恵夫人は私邸から首相官邸に向かい、2時間ほど滞在した。
「最近夫人は、これまで寄りつかなかった首相官邸を頻繁に訪問している。『昭恵夫人は総理を心配しているのか』と、永田町をざわつかせています」(全国紙政治部記者)
妻が病気の夫の職場に行っただけなのにこんな声が上がるのには、事情がある。辞任表明の3か月前、「昭恵夫人が『夫が辞任したら離婚する』と話している」との情報が、官邸詰めの政治記者の間で駆け巡ったのだ。
3月に昭恵夫人が芸能人ら十数人と“桜を見る会”を開催していたことを本誌が報じ、4月には知人を含めた約50人で大分県宇佐市の「宇佐神宮」に参拝していたことが報じられるなど、当時は昭恵夫人へのバッシングが最高潮だった時期。
「自分が興味を持つボランティア活動や大麻解禁運動などに邁進したいのに、何か行動する度にメディアに取り上げられて批判されるのを窮屈に思っているとのことでした」(前出・全国紙政治部記者)
ただの噂話と片付けられないほどに、昭恵夫人のフラストレーションは溜まっていたようだ。
「安倍首相が総理に返り咲く直前に始めた居酒屋『UZU』は、首相の反対を押し切って始め、コロナ禍でも店に通っていました。“自粛”を求められるのに耐えられなかったのでしょう。『早く首相を辞めてほしい』と周囲に漏らしていました」(昭恵夫人の知人)