体の中でもとりわけ大切なのが「目」。目が疲れたときや異変があったときには目薬をさそうと思っても、薬局にはたくさんの種類の目薬があり、どれを選んでいいかわからないということも多いはず。
では、“目のプロ”である眼科医は、一体どのようにして目薬を選んでいるのか? 眼科医の森岡清史さんが、目薬選びの“目安”にしているのは、「混じり物」が少ないことだという。
「例えば血管収縮剤の入っている目薬を使えば一時的に目の充血が治まりますが、もしその充血がアレルギー性結膜炎など深刻な目の病気が原因で起きていたら、診断や治療が遅れてしまう。あくまでも目に入った菌やゴミを洗い流す目的で目薬を使ってほしい。おすすめは涙と同じ成分で作られた人工涙液『ソフトサンティア』です。
ただし、あまり頻繁にさすと、もともと涙に含まれている殺菌作用のある酵素やブドウ糖系の栄養素が薄まるので注意してください」(森岡さん)
抗菌タイプの目薬は、コロナ対策にもなると森岡さんは続ける。
「“吊り革やエレベーターのボタンを触った手で、目をこすってしまった”といったときに使うと、ウイルスや細菌への感染対策になります。特に『サンテメディカル抗菌』は防腐剤が入っていないのがいい」
※女性セブン2020年9月24日・10月1日号