東京国際大学英語コミュニケーション学科3年生の楠友花さんは今年4月、小学生と大学生が1対1のコミュニケーションを取りながら勉強などをするオンラインサービス「KIDS Learnド(キッズラーンド)」を発足させた。
今年の1月から旅館でインターンをしていた楠さん。4月に入ると緊急事態宣言で利用客がゼロになり、楠さんも自宅待機になった。大学の新学期が始まるまで2週間ほどあったとき、休校中の小学生の実情をニュースで見た。
「大学生は、友達と直接会わなくても、Zoomなどのコミュニケーションアプリを使って交流ができますが、小学生は友達とも会えず、ただひたすら家に閉じこもっていなければならない。何か自分にできることはないかと思いました」(楠さん)
そこで思いついたのが、Zoomを使用して小学生とコミュニケーションを取るオンラインサービスだ。「楽しみながら学ぶ・取り組む」をテーマに、英会話や宿題のサポート、図工やゲームなども行う。オンラインサービス中は、親も子供から離れられ、親子ともにメリットがあると考えた。
一晩でホームページを立ち上げ、SNSで拡散。翌日には小学3年生の女の子の予約が入った。多い日には、1日に3人ほどの予約が入るという。楠さんがひとりで始めた事業だが、いまでは教える側の大学生も増員。対象も高校生まで拡大し、来年は法人化を考えているという。
●KIDS Learnド
【利用方法】公式サイトの予約受付フォームから
【料金】1枠50分1000円、30分600円でも対応可能(支払いはPayPay)
※中学生向けの「Learnドjunior」、高校生向けの「塾医らず」、音楽やアートに特化したサービス「Harmonize Project」もある。
※女性セブン2020年9月24日・10月1日号