自宅で乾燥大麻を所持していたとして、9月8日に俳優の伊勢谷友介容疑者(44)が逮捕された。一部の関係者が注目するのが「前ファーストレディ」である安倍昭恵夫人との交友だという。
別掲写真は2016年2月に昭恵夫人がフェイスブックに投稿した画像。2人が笑顔で並び、〈伊勢谷友介、熱く語る…〉と文章が添えられている。
「昭恵夫人といえば医療用大麻解禁を公然と訴える一方、親交のあった元女優・高樹沙耶が2016年に大麻取締法違反(所持)で逮捕されるなど、その人脈が物議を醸してきた経緯がある。“またか”との印象もある」(大手紙社会部記者)
2人の接点は「安倍前首相の地元・山口県を介した縁ではないか」と話すのは県庁関係者だ。
「伊勢谷容疑者は2010年の大河ドラマ『龍馬伝』で長州藩士・高杉晋作、2015年の『花燃ゆ』で吉田松陰を演じた。大河をきっかけに山口県下での自治体関連イベントに関わるようになった」
萩市役所が実行委員会に名を連ねた若者支援プロジェクト「萩・維新塾」は、「(伊勢谷容疑者が代表の)リバースプロジェクトがコーディネート役で携わった」(まちじゅう博物館推進課)という。
「一方の昭恵夫人も、安倍政権が猛プッシュしていた萩城下町や松下村塾などの世界遺産登録に向けたイベントで来県し、その頃接点があったのではないか。登録が決まった2015年にはリバースプロジェクトのイベントに昭恵夫人がゲスト参加していた」(前出の県庁関係者)
かつて大麻問題についての本誌・週刊ポスト直撃に昭恵夫人は、現行法を守るべきとしながら、「逮捕が続いてマスコミが面白おかしく書くことで、『大麻の栽培は絶対許可されない』といった話になると(中略)日本文化としての大麻が途絶えてしまう」と話していた(2016年12月16日号)。
自身が交友を持った人物から「逮捕が続いた」ことに、何を思うのか。
※週刊ポスト2020年10月2日号