昨年のNHK紅白歌合戦にも初出場した4人組ミクスチャーバンドKing Gnu。その代表曲『白日』は、今や幼稚園児から高齢者までカラオケで歌っているというほどの大ヒットソングになった。7月中旬の都内のラジオ局から出てきたのはメインボーカルの井口理(26才)。カジュアルな服装で、トレードマークのメガネをはずして、優しいまなざしを披露した珍しい瞬間だ。
紅白歌合戦で披露した『白日』のミュージックビデオは、公式YouTubeで再生数2億回を超えた。音楽関係者は「井口さんは、“芸術界の東大”といわれる東京藝術大学の音楽学部声楽科卒業。テノール歌手として高い音域を見事に歌いこなす実力派ボーカリストでいながら、ユーモアなトークも好評で、今年4月までは『オールナイトニッポン0(ZERO)』でパーソナリティーも務めていました」と話す。今年1月に発売した3rdアルバム『CEREMONY』も大ヒット中だ。
そんな井口とともに同バンドを引っ張るのは、プロデューサー兼リーダーで、井口とは長野県の公立中学の合唱部で先輩後輩の間柄だったギタリストの常田大希(28才)。やはり東京藝大音楽学部器楽科でチェロを専攻していたチェリストでもありながら、キーボードやインドの弦楽器シタールまで何でも演奏する“天才”と呼ばれている。
そんな華麗な経歴の2人だが、実は彼らの実兄もすごいという。常田の2才上の兄・常田俊太郎氏は、東大工学部を卒業し、バイオリニストでありながらIT企業社長。アーティスト支援のためのコミュニティアプリ「Utoniq」を運営しながら、バイオリニストとしてKing Gnuなどにも参加している。