華やかなイメージが強いキー局の女子アナには「30歳定年説」なるものがある。その一方で、地方局では地元に愛されるベテランや個性派の女子アナが長年にわたって活躍している。そんな地方局の中で、大きな存在感を放つのが大阪の準キー局の面々。同期としてライバル局に入社した藤本景子(関西テレビ)と森若佐紀子(読売テレビ)が、大物司会者との思い出、キー局との違いについて語り合った。
藤本:私はやっぱり『たかじん胸いっぱい』が思い出深いなあ。たかじんさんはどんどん話が脱線してその度に指し棒をバンバン叩くからすぐに棒が折れるの。で、私が新しい棒をスッと渡すという“渡し芸”が磨かれた。あと、フリップのめくり芸が身についた(笑い)。
森若:懐かしい!
藤本:コミュニケーションが取れるようになると、サングラス越しに「次いって良いか?」とアイコンタクトを送ってくるんですよ。それで私は大きく頷いて。
森若:(『情報ライブミヤネ屋』で共演した)宮根さんはああ見えてシャイな方で、「僕は(心を開くのに)1年かかるから」って言われた。
藤本:たかじんさんもそうだったな。お食事に誘ってくれた時もいつも断わる余地をくれて、私が前のめりで行くことばかりだった。で、お店にはクラブのママがいて3人で食事するんだけど、クラブは「1軒3分」で数軒回るんですよ。
森若:その噂あったよね。本当に3分なんだ!
藤本:そう、ちょっとした都市伝説だけど本当に3分。それぞれの店で高いボトル入れて一杯飲んで次に行く。