ライフ

講師歴40年超の73歳画家YouTuber 登録者数68万人の秘密

水彩画を描く工程をYoutubeで配信する柴崎さん。海外からも反響は高い

 週刊ポスト2020年4月10日号の特集記事「ご長寿YouTuber 今日も達者に配信中!」でも紹介された、90歳のGamer Grandmaが5月に「最高齢のゲーム動画配信YouTuber」としてギネス認定された。高齢で精力的に動画を配信するYouTuberはまだまだいる。

 柴崎春通さん(73)は、40年以上の講師歴を持つプロの水彩画家。2017年に息子の勧めでYouTubeを始めると、「本格的な水彩画をわかりやすく、楽しく学べる」コンセプトや作品が国内外で注目を集め、68万人もの登録者数を誇る人気チャンネルとなった。

 投稿した動画の中には、500万回再生の大ヒットを記録したものもある。「リアルな個展では、絵を観てくれる人はどんなに頑張っても数百人。それがここまで広がるなんて」と驚いたという。

 美しい水彩画が完成するまでの工程を自ら撮影して配信する柴崎さん。動画ではプロならではのクオリティが堪能でき、海外からも多くの反響が寄せられる。

 水彩画の基礎から応用まで、実践的な技術を動画でわかりやすく解説。長年の講師経験を活かして「絵を描くことの楽しさ」の大切さを伝える。

 ユーモラスで優しい語り口も人気の理由のひとつ。若い視聴者からは「私のおじいちゃんになってほしい」「寝る前に見ると心が癒やされる」という感想も寄せられるという。

 動画は水彩画だけでなく、鉛筆や100円均一ショップの画材など「弘法筆を選ばず」の姿勢も見せている。ほか料理や菜園での日常生活も配信している

「世界中のファンから届く温かいメッセージがなにより嬉しく、日々の活動の原動力になっています」と画家として充実した日々を送る柴崎さん。まさに“老いてなお花盛り”だ。

●チャンネル名/Watercolor by Shibasaki
開設年月/2017年3月
登録者数/68万人
公開動画本数/321本(※9月24日現在)

【プロフィール】しばさき・はるみち/1947年生まれ。画家、水彩画講師。日本美術家連盟会員。国内やニューヨークで個展を開催している。著書に『透明水彩 風景画を描こう』(グラフィック社)など。

■写真提供/Watercolor by Shibasaki

※週刊ポスト2020年10月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

明るいご学友に囲まれているという悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さまのご学友が心配する授業中の“下ネタ披露” 「俺、ヒサと一緒に授業受けてる時、普通に言っちゃってさぁ」と盛り上がり
週刊ポスト
「大宮おじ」「先生」こと飯田光仁容疑者(32)の素顔とは──(本人SNS)
〈今日は〇〇にゃんとキスしようかな〉32歳無職が逮捕 “大宮界隈”で少女への性的暴行疑い「大宮おじ」こと飯田光仁容疑者の“危険すぎる素顔”
NEWSポストセブン
TUBEのボーカル・前田亘輝(時事通信フォト)
TUBE、6月1日ハワイでの40周年ライブがビザおりず開催危機…全額返金となると「信じられないほどの大損害」と関係者
NEWSポストセブン
インド出身のYouTuberジョティ・マルホトラがスパイ容疑で逮捕された(Facebookより)
スパイ容疑で逮捕の“インド人女スパイYouTuber”の正体「2年前にパキスタン諜報員と接触」「(犯行を)後悔はしていない」《緊張続くインド・パキスタン紛争》
NEWSポストセブン
ラウンドワンスタジアム千日前店で迷惑行為が発覚した(公式SNS、グラスの写真はイメージです/Xより)
「オェーッ!ペッペ!」30歳女性ライバーがグラスに放尿、嘔吐…ラウンドワンが「極めて悪質な迷惑行為」を報告も 女性ライバーは「汚いけど洗うからさ」逆ギレ狼藉
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
小室眞子さん第一子出産で浮上する、9月の悠仁さま「成年式」での里帰り 注目されるのは「高円宮家の三女・守谷絢子さんとの違い」
週刊ポスト
田中圭の“悪癖”に6年前から警告を発していた北川景子(時事通信フォト)
《永野芽郁との不倫報道で大打撃》北川景子が発していた田中圭への“警告メッセージ”、田中は「ガチのダメ出しじゃん」
週刊ポスト
夏の甲子園出場に向けて危機感を表明した大阪桐蔭・西谷浩一監督(産経ビジュアル)
大阪桐蔭「12年ぶりコールド負け」は“一強時代の終焉”か 西谷浩一監督が明かした「まだまだ力が足りない」という危機感 飛ばないバットへの対応の遅れ、スカウティングの不調も
NEWSポストセブン
TBS系連続ドラマ『キャスター』で共演していた2人(右・番組HPより)
《永野芽郁の二股疑惑報道》“嘘つかないで…”キム・ムジュンの意味深投稿に添付されていた一枚のワケあり写真「彼女の大好きなアニメキャラ」とファン指摘
NEWSポストセブン
逮捕された不動産投資会社「レーサム」創業者で元会長の田中剛容疑者
《無理やり口に…》レーサム元会長が開いた“薬物性接待パーティー”の中身、参加した国立女子大生への報酬は破格の「1日300万円」【違法薬物事件で逮捕】
週刊ポスト
話題のAIビデオチャットアプリ「Castalk(キャストーク)」
「リアルだ…!」グラビアアイドル・森咲智美と2人きりで「ふれあいタッチ」も AIアバターアプリ「Castalk」を男性記者が体験してみた
NEWSポストセブン
2日間連続で同じブランドのイヤリングをお召しに(2025年5月20日・21日、撮影/JMPA)
《“完売”の人気ぶり》佳子さまが2日連続で着用された「5000円以下」美濃焼イヤリング  “眞子さんのセットアップ”と色を合わせる絶妙コーデも
NEWSポストセブン