テレビ界の“顔”に異変が起きている。9月16日、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で、10年間レギュラー出演を続けたマツコ・デラックス(47)の降板が発表された。
「今日の放送で『ホンマでっか!?TV』を卒業します。10年間ありがとうございました」とテロップが流れただけで、番組内で説明はなし。マツコに何があったのか。キー局関係者が語る。
「このコロナ禍で、マツコさんはだいぶ元気がなくなりました。現在、レギュラー番組7本を抱えていますが、コロナ感染が拡大していた時期は多くの番組で電話出演ばかりで、リモート出演もしない状況が続いていた。『芸能界には何の未練もない』と常々口にしており、コロナをきっかけに徐々に仕事を整理したいという意向があるようです」
実際、『マツコ会議』(日本テレビ系5月23日放送)では、自粛生活について「もぬけの殻状態」と話していた。こうしたマツコの仕事整理に戦々恐々なのが、冠番組の出演者たちだ。
「『ホンマでっか』はひな壇レギュラーだが、MC番組となると、マツコの降板は番組の存続に関わる。放送終了となれば、レギュラー出演陣は仕事をひとつ失うことになります」(別のキー局関係者)
なかでも痛手を被るのが、ナインティナインの矢部浩之(48)だと言われている。18年間にわたってMCを務めた『やべっちF.C.』(テレビ朝日系)が9月27日に終了し、個人としてのレギュラー番組は『アウト×デラックス』(フジ系)のみ。
「コンビで出演する『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)は最近では月2回程度の放送が続いており、もし『アウト×デラックス』が終わればテレビの仕事はほぼなくなる。お子さんを名門私立小に入れたばかりですし、奧さん(青木裕子)もほとんど仕事はしていません。マツコの意向次第で、家計が傾いてしまいそうです」(同前)
その決断にタレントたちの未来がかかっている。
※週刊ポスト2020年10月9日号