9月27日、竹内結子さん(享年40)が亡くなったニュースは、日本中に大きな衝撃を与えた。2019年2月に再婚を発表し、今年1月には男児を出産。幸せを満喫しているかのように思えた彼女に何があったのか。
昨年末、竹内さんは、東京から電車で1時間ほどの距離にある、彼女が小学校時代を過ごした埼玉県さいたま市内の閑静な住宅地にいた。大きなお腹を抱えた臨月の彼女の傍らには、6才年上の姉と2才年上の姉。この日、竹内家の3姉妹が久しぶりに対面したのは、母方の祖母だった。
「あの子たちとはもう随分、疎遠になっていてね……。もともと結子ちゃんは、大のおばあちゃん子として育ったんです。近年は忙しいのか、会いに来ていなくて。父親が来ないのはわかるのだけど、孫とは会いたいようでね。昨年末におばあちゃんの具合が悪くなり、“もう最後かもしれないから会いに来てほしい”と連絡したら、お姉さんとともに駆けつけてくれたんです」(竹内家の知人)
久々に孫と顔を合わせて、90才を超える祖母は心の底から喜んでいたという。しかし、竹内さんと祖母が会うのは、それが最後となった。この世界とお別れしたのは、竹内さんの方だった。
「おばあちゃんは体調を持ち直して、いまも健在ですが、いちばんかわいがっていた孫がこんなことになってしまった。おばあちゃんの気持ちを考えたら、言葉になりません……」(前出・竹内家の知人)
竹内さんは10代の頃から家族を深く愛し、だからこそ悩み続けてきた。
「私の家族は複雑だから」
生前、そう明かしていた彼女は、この頃、ある決断を下そうとしていた──。
昨年に再婚、今年1月には出産
それは、いつもと変わらない週末のはずだった。
「9月26日の午後3時頃、竹内さんは近くのスーパーに夕飯の材料を買いに行ったようです。その晩も彼女は家族と食卓を囲みながら、いつもと変わらない様子で談笑していたと聞きます」(芸能関係者)
夕食後、竹内さんは家族を残し自宅内の2階に向かった。それからしばらくして、夫の中林大樹(35才)が2階の寝室にあがり、ウオークインクローゼットで変わり果てた姿の彼女を見つけた。
「妻がぐったりしている」
27日午前1時57分、中林が119番通報。転送を受けた警視庁渋谷署の警察官が駆けつけ、竹内さんは都内の病院に救急搬送されたが、そのまま帰らぬ人となった。