10月1日は「日本酒の日」。新米で酒造りに入る季節だ。米どころ福島でも収穫が始まる──。福島県で愛される日本酒を福島中央テレビの永井麻葵アナウンサー(25)が紹介する。
寛永20(1643)年創業の福島県最古の蔵元。初代・儀兵衛が初代会津藩主・保科正之と共に会津に入り、酒造りを始めた歴史を持つ。15代目の山口佳男社長まで370年以上にわたり醸してきた銘柄「会州一(かいしゅういち)」は“会津で一番の酒”に由来し、昭和初期に全国清酒品評会で1位に輝いたこともある。
だが、逆風もあった。2005年に別事業の危機により、敷地は1600坪から60坪に縮小。現在は繁忙期を除けば、社長夫妻と杜氏の3人で酒造りに励む。そのため福島県内で90%が消費され、県外では幻の酒と呼ばれることも。
「酒米に最もマッチする酵母を組み合わせ、料理にも合うよう丁寧に醸します。手作業で瓶詰めし、1本1本に心を込めて栓を打っています」と山口社長。
自信作の特別純米酒を試飲した永井麻葵アナの目が輝く。
「米の旨味がずっしりきますね! 香りもとても力強く、家庭的な雰囲気の酒蔵で造られるお酒には格別の美味しさを感じます」