芸能

画家・中島健太 炎上恐れて本音言わないテレビ出演者に意見

『グッとラック!』の本音コメンテーターとしてプチ炎上も経験。画家の中島健太さん

 私鉄沿線の人気のエリアにあるタワーマンションの一室。窓からは青い空が見える。イーゼルには描きかけの新作が置かれ、その周りには絵の具まみれのパレットや多くの絵筆が無造作に置かれている。ここは“完売画家”としてテレビなどでも取り上げられる売れっ子画家・中島健太さん(35才)のアトリエだ。

 鍛え上げられたガッチリとした上半身に濃紺のシャツをすっきりと着こなした姿は、コメンテーターとして出演していた『グッとラック!』(TBS系)で見た知的でクールなイメージそのままだ。

「21才から美術業界で作品を発表し続けてきました。恵まれた20代だったと思います。でも、全国津々浦々で個展を開催しても、たいていの人はぼくのことをよく知らない」(中島さん・以下同)

 そう語ると、少し微笑み、話を続ける。

「美術業界は、40代で新人といわれてしまうような業界。このままでは名が知られる頃には40代後半になってしまうかもしれない。知名度を上げるにはメディアに出るのがいちばんと思い、テレビ出演や取材には積極的に応じてきました。そんなときに『グッとラック!』のプロデューサーからお声がけいただいたんです」(中島さん・以下同)

 さまざまな業種のスペシャリストが昨今のテレビのコメンテーターとして出演しているが、それでも画家は珍しい。しかも、きちんとベストを着込み、淡々と持論を理論的に展開する姿は、破天荒なイメージのあるアーティストとは一線を画している。

朝のテレビ局は雰囲気がいい

 昨年9月、番組スタートとともに木曜日のレギュラーになって1年。先月末でその任を終えたが、「あの人はいったいどんな人なの?」などと、ふだんは絵画やアートにそれほど興味のない主婦層からも、注目される存在となりつつある。

「絵画の世界は浮世離れしているので、情報番組に出演させていただいて、世の中の人が興味あることの最前線を知ることができるのは、自分と世の中を結びつけてくれる気がしました。

 それまで新聞をほとんど読んでいなかったのですが、出演させていただく以上、勉強もしなければいけない。ということで、新聞も最低3紙くらいは読むようになりました。情報発信されているものに、日常的に目を通すようになったのは、ぼくにとってもいい変化でした」

 ふだんの起床時間は午前8~9時。1日10時間絵を描いていることもあるという。だが、番組のある木曜日だけはちがう。午前4時に起きて5時半にスタジオ入りしていた。打ち合わせが始まるのは7時からだというのに、どうしてそんなに早く?

「朝のテレビ局って雰囲気がいいんですよ。何かが始まる気配みたいなのがあって、コーヒーを飲めるスペースもあるし、ゆっくりとその雰囲気を味わいながら、情報を入れて打ち合わせに臨むのが習慣になっていました。番組が終わったら、すぐに帰ります。反省会はなかったので」

 と、にっこり微笑む。話すときの真剣さと、この笑顔のギャップが印象的だ。気をつけていたのは、画家という立場から自分なりの視点を明確にすることだ。

関連記事

トピックス

アメリカの実業家主催のパーティーに参加された三笠宮瑶子さま。写っている写真が物議を醸している(時事通信フォト)
【米実業家が「インスタ投稿」を削除】三笠宮瑶子さまに海外メーカーのサングラス“アンバサダー就任”騒動 宮内庁は「御就任されているとは承知していない」
NEWSポストセブン
11月に不倫が報じられ、役職停止となった国民民主党の玉木雄一郎代表、相手のタレントは小泉みゆき(左・時事通信フォト、右・ブログより)
《国民・玉木代表が役職停止処分》お相手の元グラドル・小泉みゆき「連絡は取れているんですが…」観光大使つとめる高松市が答えた“意外な現状”
NEWSポストセブン
10月末に行なわれたデモ。参加者は新撰組の衣装に扮し、横断幕を掲げた。巨大なデコトラックも動員
《男性向けサービスの特殊浴場店が暴力団にNO!》「無法地帯」茨城の歓楽街で「新撰組コスプレ暴排デモ」が行なわれた真相
NEWSポストセブン
秋田県ではクマの出没について注意喚起している(同県HPより)
「クマにお歌を教えてあげたよ」秋田県で人身被害が拡大…背景にあった獣と共存してきた山間集落の消滅
NEWSポストセブン
姜卓君被告(本人SNSより)。右は現在の靖国神社
《靖国神社にトイレの落書き》日本在住の中国人被告(29)は「処理水放出が許せなかった」と動機語るも…共犯者と「海鮮居酒屋で前夜祭」の“矛盾”
NEWSポストセブン
公選法違反で逮捕された田淵容疑者(左)。右は女性スタッフ
「猫耳のカチューシャはマストで」「ガンガンバズらせようよ」選挙法違反で逮捕の医師らが女性スタッフの前でノリノリで行なっていた“奇行”の数々 「クリニックの前に警察がいる」と慌てふためいて…【半ケツビラ配り】
NEWSポストセブン
「ホワイトハウス表敬訪問」問題で悩まされる大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平を悩ます、優勝チームの「ホワイトハウス表敬訪問」問題 トランプ氏と対面となれば辞退する同僚が続出か 外交問題に発展する最悪シナリオも
女性セブン
2025年にはデビュー40周年を控える磯野貴理子
《1円玉の小銭持ち歩く磯野貴理子》24歳年下元夫と暮らした「愛の巣」に今もこだわる理由、還暦直前に超高級マンションのローンを完済「いまは仕事もマイペースで幸せです」
NEWSポストセブン
医療機関から出てくるNumber_iの平野紫耀と神宮寺勇太
《走り続けた再デビューの1年》Number_i、仕事の間隙を縫って3人揃って医療機関へメンテナンス 徹底した体調管理のもと大忙しの年末へ
女性セブン
白鵬(右)の引退試合にも登場した甥のムンフイデレ(時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野親方 弟子のいじめ問題での部屋閉鎖が長引き“期待の甥っ子”ら新弟子候補たちは入門できず宙ぶらりん状態
週刊ポスト
大谷(時事通信フォト)のシーズンを支え続けた真美子夫人(AFLO)
《真美子さんのサポートも》大谷翔平の新通訳候補に急浮上した“新たな日本人女性”の存在「子育て経験」「犬」「バスケ」の共通点
NEWSポストセブン
自身のInstagramで離婚を発表した菊川怜
《離婚で好感度ダウンは過去のこと》資産400億円実業家と離婚の菊川怜もバラエティーで脚光浴びるのは確実か ママタレが離婚後も活躍する条件は「経済力と学歴」 
NEWSポストセブン