その笑顔は大輪の花のようだった。9月27日に亡くなった竹内結子さん(享年40)は、ドラマや映画の撮影現場で笑みを絶やさず、飾らず、自らチームの盛り上げ役を買って出ていた。そんな竹内さんは共演者やスタッフから愛され続け、それは共演することが多かったSMAPの元メンバーも同じだ。
木村拓哉(47才)とは『プライド』、『A LIFE』で、中居正広(48才)とは『白い影』で、香取慎吾(43才)とは『薔薇のない花屋』で共演。なかでも、草なぎ剛(46才)とは『黄泉がえり』など3本の映画とドラマで共演していた。
「草なぎさんは竹内さんの突然の死に『結子ちゃんは離れてはいても、ぼくの心の中にあるかただったので悲しいです』と思いを吐露していました」(テレビ関係者)
竹内さんと現場が同じになれば、誰もが彼女に魅了されたのだ。それは、撮影をしていない場所でも同じだった。
「つきあいも嫌がらず、酒の飲みっぷりもいい人でした。外でも家でもよく飲む人で、『昔は記憶をなくすまで飲んでましたね』と話していたけど、30代以降はそんな飲み方をしているところは見たことなかったですね。芋焼酎なら一晩で1本あけるくらい強かったけど、決して変な酔い方はせず、とにかく陽気。しかも、周囲のお酒の減りに目を配りながら飲む人でした」(テレビ局関係者)
そうした気遣いができるのは、繊細な証。「大人になってから友達ができるなんてなかなかない」とシャイな一面も見せていた。だからこそ、芸能界に入ってからの貴重な親友・イモトアヤコ(34才)とは6才の年の差を感じさせないほど、親しくしていた。
竹内さんは女優としてのキャリアは長いが、初めて舞台に出演したのは意外にも2014年のこと。そのときに同じく初舞台に挑んでいたのが、イモトだった。竹内さんの父方のルーツとイモトの出身地が同じ鳥取県だったこともあり、すぐに意気投合。「結子さん」「イモッちゃん」と呼び合うようになり、地方公演に出かければ、毎晩のように竹内さんの部屋で女子トークに花を咲かせていたという。
「2人で話しているときは、子供のように楽しそうでした。舞台が終わってからも一緒にご飯を食べるだけでなく、互いの家に通ったり、一緒に海外旅行に出かけたり。いまでは『結子』『アヤコ』と呼び合う仲でした」(舞台関係者)