東京五輪の金メダル候補として期待される競泳の瀬戸大也(26)の不倫スキャンダルが大きな話題となったが、彼に限らず、これまでもアスリートたちの性トラブルが多く報じられてきた。
実は、一流アスリートになるほど男女を問わず性欲が強い傾向にあるとも言われている。一流アスリートは、筋肉量や筋力の成長を高め、闘争心や性欲を上昇させる男性ホルモンの一種「テストステロン」が一般人よりも高いとされ、その結果性欲も強くなるというのだ。さらに、競技によっても性欲の強弱に差があるという。日本体育協会のスポーツドクターで代官山パークサイドクリニックの岡宮裕院長は言う。
「テストステロンの恩恵を受けやすい競技と言えば、やはり激しい闘争心と筋力を必要とするパワー系の競技です。五輪競技でいえば、重量挙げや陸上のハンマー投げ、やり投げなどの投てき競技が典型です。柔道やボクシング、レスリングなどの格闘技も含まれますが、過酷な減量を伴うケースがあるので、試合前は性欲が食欲に抑え込まれているかもしれません」(岡宮氏)
瀬戸のような競泳や陸上の短距離競技など、短時間でエネルギーを燃やし切る競技もテストステロンの影響を受けやすい。つまり「性欲は強め」とも言えるらしい。
一方で、それが当てはまらない競技もある。
「マラソンやトライアスロンなどの持久力系の競技は体つきをみても筋肉ムキムキの選手は少なく、テストステロンの恩恵が大きいとは考えにくい。同様にフィギュアスケートや射撃、アーチェリー、馬術なども闘争心やパワーとは違う要素をもつ競技なので、性欲が高まりやすいというわけではないでしょう」(同前)
野球やサッカー、バレーボールなどの団体競技は判断が分かれるようだ。
「団体競技はチームの一員としての協調性や理性が大事な一方で、闘争心をもって個として勝たなければならない面もあるので、判断の難しいところです。野球は打者対投手という1対1の要素が強いのでテストステロンの影響が強い競技に入りそうですが、サッカーに関しては1試合90分間を走り切る持久系の要素が強く、テストステロン値が高いことが有利に働くとは言いにくいかもしれません」(同前)
もっとも、野球選手やサッカー選手の不倫や下半身問題は数々報じられてきた。やはり、一流アスリートになると「強い」傾向があるのかもしれない。
※週刊ポスト2020年10月16・23日号