中国南部広東省仏山市の中心部の一角に、100mほどの日本の街並みが出現し、ソーシャルメディアに投稿された写真や動画を通じて、多くのネットユーザーの間で大きな話題になっている。
中国では年初からの新型コロナウイルスによるパンデミックは沈静化してきているものの、海外旅行ができない状態が続いている。その結果、多くの日本ファンがこの“日本の街並み”を訪れるようになり、この2か月の間に有名な人気スポットとして一躍人気を集めることとなった。香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が報じている。
この街並みは、新宿の歌舞伎町の入り口にそびえる「歌舞伎町一番街」のアーチを模していることから「一番街」と呼ばれている。
この一番街通りには、多くの電飾がかけられ、ビルには日本語で書かれた看板が並び、日本で使われている信号や道路標識も本物そっくりに作られている。また、中国でも人気のアトム、犬夜叉、セーラームーン、エヴァ、ワンピースなどの日本のアニメキャラクターが描かれている看板もある。
一番街に来た20代の男性観光客の1人は「ネット動画で見て、写真を撮るために広州から来た。いま、新型コロナウイルスの流行で、海外旅行ができないので、ここにきて日本の雰囲気を味わうのは最高ですね」と語っている。
昨年まで日本で暮らしていた若い男性は「この日本の通りは非常によくできている。この通りに立っていると、まるで日本の街並みにいるような気がします」と述べている。
「一番街」は地元の不動産デベロッパーによって建設されたもの。通りはまだ完成していないが、すでに店舗の貸し出しが始まり、ほとんどが埋まっている状態だという。