ライフ

スター・ウォーズのグッズ マニアにしか分からない微細な差

ルーク・スカイウォーカーの人形は一つひとつ顔が違う(写真/Ryumaさん提供)

 世界中に熱狂的なファンを持つ『スター・ウォーズ』シリーズ。幼少期に『スター・ウォーズ』に出会い、そこからずっと愛し続け、グッズを求める果てなき旅を続けている──そんな40代の男性Ryuma さんに、お宝グッズを紹介してもらった。

 * * *
 ぼくにとって『スター・ウォーズ』(以下・SW)は空気のような存在。5才の頃、両親に連れられて、映画館で『ジェダイの復讐』(公開時)を見て、その世界観にどっぷりとハマることになりました。

 スター・ウォーズの魅力はひと言では語りつくせませんが、やはりその壮大な世界観に圧倒されます。1977~1980年に公開されたオリジナル三部作は、まだ技術が乏しかった時代に、映像化するまで試行錯誤で作り上げたスタッフたちの情熱が一つひとつのシーンから伝わってきます。オリジナル三部作はファンになって38年間で少なくとも100回以上は見ていると思います。

◆フィギュア

 ぼくのコレクションの中で多くを占めているのがフィギュア。ダース・ベイダーやヨーダのように魅力あるキャラクターがたくさん登場するのが、オタク心をくすぐる要因の1つです。

 ぼくが子供の頃には、おもちゃのようなフィギュアが380円ぐらいで売られていて、それを集め始めたときから、コレクターとしての人生が始まりました。

 いまでもコツコツと集め続けているのが、アメリカのおもちゃメーカー・ケナー社のフィギュア。全93種類ありますが、その時期や生産された工場によって、顔かたちが違う。

 たとえば、主人公のルーク・スカイウォーカーは、目の大きさや髪の色に微妙な違いがあったり、刻印も香港製や台湾製になっていたり……。コレクターにしかわからないようなマニアックな差があって、面白いんです。ケナー社は2000年に倒産してしまったので、同社のフィギュアはかなり希少。なかには数百万円の高値がついているものもあります。

◆マグカップとポット

オビ=ワン・ケノービの顔をしたマグカップ(写真/Ryumeさん提供)

 SWの生みの親、ジョージ・ルーカス監督は、食器などの実用品にキャラクターを施し、商品化していました。

 ぼくが中学生の頃に、『スター・ウォーズ 偉大なるマーチャンダイジングへの歩み』(バンダイ出版)で見て、一目ぼれしたのがジェダイの騎士、オビ=ワン・ケノービのマグカップ。たしか当時でも数千円して、中学生には手が出なかったけれども、大人になって、オークションに出品されているのを知ったときは大興奮! 1万円ぐらいで落札しました。

 ほかにもかなりレアなのが、陶器フィギュアを製造していたシグマ社のティーポット。『帝国の逆襲』公開当時に売られていた主人公ルーク・スカイウォーカーがラマに似たクリーチャー、トーントーンに乗ったシーンを再現しているティーポットで、なんと日本製。それなのに、日本国内では販売されておらず、アメリカ限定だったのです。

【プロフィール】
Ryumaさん/飲食店に勤務。5才のときに『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(公開時)を見て以来、その世界にどっぷりハマる。以降、コネクションを駆使し、フィギュア、サイン、おもちゃなど、世界中の『スター・ウォーズ』関連のグッズを集める。

※女性セブン2020年10月22日号

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン