女優・石原さとみの結婚報道が大きな反響を呼んでいる。近年は一部メディアで“低視聴率女王”と揶揄されることもある彼女だが、絶大な人気に変わりはないようだ。なぜ彼女は多くの人を魅了し続けるのだろうか。また、結婚を経て今後はどんな活躍を期待できるだろうか。
2002年、第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリを受賞したことをきっかけに本格的な芸能活動をスタートした石原。デビュー作となった2003年の映画『わたしのグランパ』ではヒロインを好演し、数々の新人賞を受賞した。その後はCMやテレビドラマ、映画などで活躍してきた。
なかでも2014年に人気グループ・嵐の松本潤とダブル主演を務めたテレビドラマ『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)では、いわゆる“天然系小悪魔女子”を熱演。特に若い女性から圧倒的な支持を集め、同年に創設された「Yahoo!検索大賞2014」の女優部門を受賞するなど大きな注目を集めることになった。
さらに翌2015年の人気ぶりも凄かった。美容雑誌『美的』の読者が選出する「なりたい顔No.1」に輝いたほか、パナソニックの調査による「理想の後ろ姿のタレント」でも第1位を獲得。またジュエリー業界が選ぶ「第3回ウーマン オブ ザ イヤー」も受賞しており、人気女優として不動の地位を確立していった。
女優としての演技それ自体が注目を集めたこともある。2016年に出演した映画『シン・ゴジラ』では、日本アカデミー賞助演女優賞を獲得。日系三世で日英バイリンガルのアメリカ人という難しい役どころを、得意の流暢な英語を駆使して演じ切った。賛否両論を巻き起こしたものの、現実と虚構が入り混じる映画の作品世界にマッチした演技ではあった。
圧倒的な人気に支えられて“視聴率女王”と呼ばれていた石原。しかし2018年に主演を務めたテレビドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)が平均視聴率9.5%と二桁を切ったあたりから人気の低迷が囁かれるようになる。続く主演ドラマ『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』(TBS系)や『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)でも平均視聴率が一桁台に留まると、いつしか“低視聴率女王”と揶揄されるようになっていった。