この秋、新しい連続ドラマが続々とスタートしているが、その中で増えている趣向のドラマがある。それは俳優やタレントが本人役で登場するケースだ。いったいなぜ増えているのか? コラムニストのペリー荻野さんが分析する。
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最近、俳優・タレントが「本人役」でドラマに主演したり、ゲスト出演する例が目立つ。この秋スタートのFOD『純烈ものがたり』には純烈の4人がドラマ初主演、WOWOWオリジナルドラマ『竹内涼真の撮休』ではタイトル通りに竹内涼真が主演、テレビ東京で放送中の『あのコの夢を見たんです。』には、原作者の山里亮太が妄想した中条あやみ、芳根京子、森七菜ら実在のモデル・女優たちがそのままの役名で毎回出演。
12月にはNHK『LIFE』のスピンオフ企画で内村光良の自伝が夜の連続テレビ小説として朝ドラ風に15分ずつのオムニバスコメディードラマになり、第1話の少年期と第2話の青年期に内村は自身の父親役、第3話には自身の役で登場するという。なぜ、「本人役」出演が増えたのか?
ひとつは本人役ならば、視聴者に予備知識があって、キャラクター説明に時間を費やす必要がないということがある。どんなドラマでも、その役柄がどんな性格でどんな家族構成でという説明時間が必要になる。登場人物が多いドラマだと、初回はほとんど顔見世で終わりということにもなる。しかし、本人ドラマならばいきなりストーリーに突入可能。とんとんと話が進めるというものだ。