女子ゴルファー日本一を決める日本女子オープンを制した原英莉花(21)。昨年6月の「リゾートトラストレディス」に続く2勝目でメジャータイトルを掴んだ。
173センチの8頭身、クールビューティー。2018年のプロデビュー時からビジュアルが注目を集めたが、成績では渋野日向子(21)、畑岡奈紗(21)、勝みなみ(22)ら同世代のライバルに後れをとった。
「1998年度生まれの『黄金世代』ですが、ジュニア時代は畑岡や勝、新垣比菜(21)らが全国大会で上位を争う一方、原は神奈川県大会の優勝経験がある程度。本人は“10歳の時にゴルフ好きの母親に勧められて嫌々始めた”と語っているほどです」(ゴルフ誌記者)
2017年にプロテストを受けるが、同級生たちが一発合格するなかで、原は6つのOBを打って不合格となり涙を流した。そんな彼女の尻を叩いたのが、原が5年前から指導を受けている“ジャンボ”こと尾崎将司(73)だった。
原が知人の紹介で「ジャンボ軍団」の門を叩いたのは高校1年の冬休みだった。練習場で得意のドライバーを振った原を見て、ジャンボの目は輝いた。しかし――。アプローチをやらせてみたところ、ジャンボは「(プロでは)ダメだな」と漏らしたという。最初の出会いから、「原がトッププロを目指すうえでの弱点」がショートゲームにあると見抜いていた。